41.直江 紗綾
投稿が遅くなってしまいすみません!
この章の構成は終わっているのですが、自分がもう一つ書いている方の章の構成がまだ終わっておらず、そっちに専念してしまいました…。
ですが、それも終わったので、これからはまた投稿していけると思います!
少し更新速度が遅くなるかも知れませんが…本当にすみません。
では、本編をどうぞ!
楽しめて頂けたら幸いです!
「うっし!」
と、俺はガッツポーズ。
今は実技授業中だ。
俺達の順位は順調に向上している。
俺と茜のランクは現在二十六位。
積木と美姫のランクは二十五位。
楽と栞は二十四位。
紀と風子が二十三位。
と言った感じだ。
かなり順調…なはずなんだけど。
茜が未だに学校に来てくれない。
これをきっかけに茜が学校に来てくれれば…なんて、甘かった。
俺はもはや皆にただ便乗してるだけ。
なんだこれ…ヒモですやん…。
そんな事を考えている内に、学校が終わった。
「今日も一日終了…」
と、呟きながら教室を出て、校門へと向かおうとした瞬間だった。
突然「待つっす!」と、威勢のいい声が廊下に響いた。
「ん?」
その声の先に視線を向けると、そこには、どや顔で、眼鏡をクイッと、上げているポニテ女子が一人。
白衣を背中に羽織っており、その姿は正に、研究者、と言う言葉がお似合いだった。
「朝倉蒼先輩っすよね!?」
「そうだけど…先輩?」
「私の名前は、直江 紗綾って言うっす!
自分こう言うものっす!」
と、ポケットをまさぐり、差し出してきたのは一枚の紙切れ。
それを受け取り、目に写す。
「自称竜人研究家…直江紗綾…自称?」
「いやはや…まだ竜人研究家を名乗れるほどの功績を自分は上げたつもりないっすから!
だから自称なんす!」
て、胸を張りながら答える。
そして小柄な割にはなんとも育っている胸に、自然と目が行く。
「んで、その竜人研究家さんが俺に何の用なんだ?」
俺は気付かれる前に胸から視線を剃らす。
「あ!そうっす!そうっす!
じゃあここじゃ何なんで私の研究室に来てくれるっすか?」
ここじゃ出来ない話なのか…?
「わかった。
じゃあ案内してくれ」
「了解っす!
こっちっすよ!」
と、俺は言われるがまま、着いて行く。
廊下の奥へ奥へと、進んで行く。
こっちの方には来たことないなぁ。
確かDフロアだっけ?
何か部屋が沢山あるな…。
「てか、何処まで進むんだ?」
「もうすぐっすよ」
そう言うと、紗綾は指差し「あそこっす」と言って、場所を示した。
その指先は真っ直ぐと、奥の部屋を指差している。
「…なんか、不気味だな…」
「研究家の研究室は不気味なもんす」
と、ニコニコしながら言う紗綾。
「そんな物なのか…」
俺がそう呟くと、紗綾は扉の横にある、パネルのような物を、ピコピコと操作している。
するとこちらに紗綾が、視線を向け、口を開ける。
「それじゃあ!
私の研究室へようこそ!」
そして、扉横に、自動ドアの用にスライドした。
そこに広がっていたのは、一つのパソコンと、ベッド。
テーブルや座布団が置いてある。
壁の横には本棚いくつかある。
どれも、竜人関係の本ばかりだ。
てか…なんと言うか…。
「普通だな…」
「まぁ研究のメインルームはここじゃないっすからね~ま、入って入って~」
紗綾に背中を押され、そのまま足が勝手に進み、座布団に座らせられる。
「…」
落ち着かん。
紗綾は、両手にマグカップを持ち、テーブルに置き、紗綾も座布団に尻を預ける。
「ブラックで良かったっすか?」
「あぁ、ありがとう」
俺はコーヒーを一口。
甘味のない、ブラックの豆の風味が、鼻へと透き通って行く。
「ふぅ…やはりブラックに限るっすね~」
紗綾は満足そうな表情をしている。
どうやら、紗綾はブラックコーヒーが好き見たいだ。
研究家=ブラック、見たいな勝手なイメージが、蒼に出来た所で、蒼は本題に入る。
「で、俺に話って?」
蒼はマグカップをテーブルの上に置く。
紗綾も、数秒の間を置いて、マグカップを置く。
「…じゃあ、単刀直入に行くっす」
次に、紗綾の口にする台詞は、蒼には勿論、予想もつかない、そんな物だった。
「『炎竜』について、教えてほしいっす」
「っ!」
これが自称竜人研究家。
直江紗綾と朝倉蒼の、出会いである。
読んでくださりありがとうございます!
そしてなんと!ヒキコモリな炎竜と契約者が、pv10000ユニーク3000を越えました!誠にありがとうございます!
完結まで頑張りたいと思っております!
それではまた!