14.実戦練習
「それじゃあ月曜日から実戦を始めるからそれなりの準備はしとけ」
蒼は皆にそう言った後皆家へと帰ってった。
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「炎竜目撃情報…」
眼鏡をかけたポニーテールの少女がパソコンとにらめっこしていた。
「これは……」
眼鏡少女は一つの画像を見ていた。
「間違いないっす…」
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翌々日。
蒼達は既にトレーニングを終え、実戦練習に入ろうとしていた。
「えっとまず、組み合わせは、楽達と積木達でやってもらう、準備が整い次第言ってくれ、四人を転送するから後ルールな、先に相手をタッチした方が勝ちだ、そして特別ルールとしてタッチする方法は何でもありだ」
と、蒼が言う。
「了解!準備OKだよー!」
積木が蒼に伝える。
「それじゃあ転送システム作動!!っと!」
そして四人がステージ体育館へと転送された。
「蒼殿、私達はどうすればいい?」
と、風子が蒼に聞く。
「この勝負をモニタールームで見よう、いい勉強になると思うぞ」
「了解した」
と、風子が答える。
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「それじゃあ行くよ!!美姫!」
「オーケー!!」
積木と美姫は体育館の中を走りまわり先手を打つ作戦に出た。
「栞…わかってるな…?」
「うん…!」
楽と栞は見つからないように体躯倉庫に隠れながら作戦を立て終わった。
「いた!!」
美姫は体躯倉庫の扉を開けた。
そこには栞がいた。
「しおりんごめんね!手加減は出来ないんだー!」
美姫が手を栞に向け広げた。
「ハハ…」
その瞬間栞笑った。
「な!!まさか!?」
美姫は気付いた。
楽がいないことに。
「お兄ちゃあぁぁあん!!」
と、栞が叫んだ瞬間美姫の背後から楽が出てきた。
「これでおしまいですよ!!」
楽がそう言いながら美姫の背中をタッチしようとした瞬間「楽く~ん、私の事忘れてるよ?」「んな!?」更に楽の背後に積木がいた。
「これでおしまいだねん♪」
積木は楽の背中をタッチした。
「勝負ありだな」
と言った蒼は架空フィールドにいる四人が帰ってくるように設定する。
「どうだ風子?なかなかいい勉強になっただろ?」
と、蒼は風子に言う。
「そうだな、相手の裏の裏を読む。これは一般戦略でもあるが相手がそう来るとは限らないから一つの賭けでもある訳だ。そして蒼殿は私達にはこう言う賭けも必要だと言う事を知って欲しかったと言う訳だな」
「そう言う事だ、六人のクラスの順位戦見せて貰ったよ、先生にチームのだけ見せてくださいって頼んだら見せて貰えたんだ、そして風子はあの時賭けに出ずに逃げたせいで相手が遠距離からの属性術の攻撃をしてくるとまでは予想が出来なかった、あそこで攻撃をしていたら確率は変わったかもしれない、そして、あの四人にはそれがあるんだ、まぁそれのせいで四人は負けたんだけどな」
と、蒼は苦笑いをしながら言う。
「了解した、頭にしかと入れておく」
風子は笑いながら言う。
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「はあ…負けてしまいました…」
と、言いながら楽は戻ってきた。
そして他の三人も戻ってきた。
「ごめんね…お兄ちゃん…」
栞が楽に謝る。
「お前は悪くないよ」
栞の頭を撫でながら励ます楽であった。
「いや~なかなかいい演技だったよ~美姫~」
「つみっちゃんこそ~あんなベストタイミングで出てくる何てさすがだよ~」
お互いを誉める積木と美姫。
「あいつら調子いいことこの上無いな…」
「そうだな…」
蒼と風子は苦笑いしながら積木と美姫を見ていたのだった。