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ヒキコモリな炎竜と契約者(コントラクター)  作者: あだち りる
第三章「一ヶ月の成果」
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13.竜騎士団

「では今から新作メニューを発表する!」

と、蒼がホワイトボードをバンと叩きながら言う。


「いやさ…蒼…それはいいんだけどさ…」

積木はこめかみをピクピクさせながら言う。


「何で私の家なの!?」


現在。

蒼達はこれからどうするかを決めるために積木の家に来ているのだ。

六人が前に蒼が見せたメニューをやっていると「これじゃあ…全然ダメな気がする」と蒼が急に言い始めた。

そして、土曜日にみんなで集まる事になった。

だが蒼は肝心の待ち合わせ場所を決めていなかった。


そして土曜日になり、積木が、連絡ないなぁ…と、不思議に思っていると「ピンポーン」と言う音が聞こえた。


「ん?」

積木が何だ?

と、思い玄関の扉を開けると。


「よっ!積木!」


「あ、蒼…?と…皆も!?」


昼の12時30分に蒼達が来た。


そして今に至る。


「ねぇ蒼…もしかして私だけこの事を知らされてなかったわけ…?」


「いんや、皆の家に行ってきただけだ」

蒼はまるで当たり前かのように言う。


「あんたね…普通に連絡すればいいじゃん!!」


「まぁそんな事はどうでもいい、これから新しいメニューについて説明させて貰う」


蒼は昨日から新しいメニューを考えていた。

そして今日の朝に完成した。


「まず、学園を外周一周に減らす」


「!!?!?」


契約者の三人が目を見開きながら蒼の方をギロっと睨んだ。


「蒼!!それは本当なの!?本当に減らしてくれるのー!?!?」


「落ち着け積木!!」


「蒼さんそれは本当何ですか!?嘘って言ったら恨みますよ恨みますよ!?!?」


「楽も落ち着いて!てか怖い!」


「朝倉さんそれは本当ですよね!?私は朝倉さんを信じますよ!!信じますからね!?」


「紀さんキャラ崩壊してるよ!!」

この三人…

どんだけ嫌だったんだろ…

まぁ俺も二週走ってみたが確かにあれはキツい物がある…まぁじゃなきゃ走らせないけどな。


「とりあえず次に行くぞ?んで、次が筋トレを50回ずすにする、つまり腹筋50回腕立て50回背筋50回だ」


「!?!!?」


「蒼!!」


「蒼さん!!」


「朝倉さん!!」


三人が同時に蒼の名前を呼ぶ。


「あぁもうそのクダリはいいから!!!!」


そして蒼は本題に戻る。


「ここからが本題だ、新しく、実戦練習をこれから行う」


「実戦……?」

風子が疑問に思う。


「そうだ、クルス先生にはもう既に伝えたんだが、俺達は授業には出ない」


「え!?どう言うこと!?」

積木が驚きながら蒼から理由を聞き出す。


「つまりだ、俺達は授業には受けず、メニュー通りの事をやる、そして放課後が実戦練習だ、クルス先生には許可をとっといたから、俺達が勝つには普通の授業じゃダメな事がわかった、そして皆の足りない物がわかった」


蒼はホワイトボードに何かを書き出した。


「それがこれだ」


栞がホワイトボードに書いてある文面を読む。


「経験?」


「そうだ、中学の頃は竜人の事について色々な勉強をしてただけだ、だが、俺達が今いる学園は実技の授業がほとんどだ、実戦経験が足りないのは仕方がない」


「そう言う蒼は実戦では最下位じゃん…」


と、積木が言うと「う、うるさい!あの時は契約竜がいなかっただけだ!」と言い訳する。


「でも何で学園は実技の授業がほとんどなんだろ?」


栞が疑問に思い、聞くと


「私が説明してやろう!」


紀が答えてくれた。


「我らを新たなる新竜の巣窟へと誘う為だ!!!!」ただ、理解するには難しかった。


訳・竜騎士団に入る為だ。


竜騎士団とは選ばれた物しか入れないテロ組織対処団体の事だ。

竜人に対処出来るのは竜人だけ、その為、造られたのだ竜騎士団。

この竜騎士団に入れば将来は約束されたようなものだ。

だが、入るには条件がある。

この条件は竜ヶ峰人学園に入ったものしかわからない。

何故かと言うと、年に一回竜騎士団に選ばれた竜ヶ峰人学園の生徒、4学年ランキング10位以内に選ばれた者しか入れないからだ。

だから、4年生は卒業が近くなると4学年ランキング大会が行われるのだ。

そして、この中で勝ち残った上位10名が選ばれる。


「まぁそんな先の事は今はいい」

と、蒼が言う。


「んで、蒼、話はわかったんだけどさ、蒼はどうするの?」


と、積木が蒼にきく。


「え、何が?」

蒼が疑問に思う。


「実戦練習だよ!蒼の契約竜が来た時には重要な事でしょ?」


「そ、そうだな…」


と、蒼は明らかに動揺した風を見せる。


「てか蒼の契約竜ちゃんまだ風邪治んないの?長くない?」


積木がまるで蒼の隙をついたかのように聞いてく。


「ま、まぁな…あいつ体弱いんだ…」


「ふ~ん…」


積木が蒼の事を疑いの眼差しでジ~っと見つめる。


「まぁいいや!」


「ふぅ…」

と、蒼は間一髪と思いながら汗を拭く。


早くあいつ…

学校行かせねぇと…


蒼は再び茜を学校に行かせることを決意した。

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