俺は歓迎されてないらしい
「「「おかえりなさいませ!朔夜様!!!」」」
「あぁ、今戻った。」
立派なな屋敷の前にたくさんの武装した男の人やメイドさん、街の人が並び道をあけている。みんな待ち望んでいたヒーローの帰還を心から祝っている。
「勇者様の隣にいる男はなんなのかしら」
「少し厚かましいんじゃない?」
「朔夜様の隣に立つ品性を持っているのかしら?
そうは見えないけど」
…祝われているのは朔夜だけだけど。
「朔夜様…、失礼ですがそちらの方は…?」
俺が聞きたい、その質問。
大臣のような格好をしたお兄さんが前に現れ朔夜に尋ねる。この中の代表のようだ。
「俺と同じ出身のものだ。俺の大切な友人だからくれぐれも失礼のないようにな」
「朔夜様と同じ出身…?!」
一気に周囲はざわめく。
朔夜は一体どう伝えたんだ。
「俺の部屋にひとまず通すから、そのあいだに部屋の用意を。」
「わ、わかりました。」
直樹、こっちだ。といって朔夜は堂々と屋敷に入っていく。
慌てて着いていこうとする俺を、先程のお兄さんが呼び止めた。
「朔夜様はこの国の勇者です。ご友人といえど、くれぐれも粗相のないように。」
「は、はい。」
朔夜はどうやってこいつらをとりこんだんだ。
すごく怖い。
『とりあえず、今住んでいるところにきてくれ!そこならゆっくり話せるし、休める!よしっ、いくぞー!』
『ちょ、待ってくれ!』
とてもゆっくりは話せそうにない。




