俺も勇者扱いらしい
遅くなってしまい、大変申し訳ありません
みたいなことがあって、俺は無事滞在許可が得られたんだ。
「…色々とつっこみたいけど、」
とりあえず。
「何が滞在許可だ!!騙してんじゃねえか!!」
いや、何が「ほう、見抜いたか」だよ!!
何も見抜いてねえよ!国王の人を見る目大丈夫か!?
それで国が治められるのか?!
「でもこうでもしないと命も危なかったし。
…それに、予言は本当にあったみたいで。それに書いてあった容姿も俺にそっくりなんだ。」
やってみたら意外と勇者の才能あったみたいでさ。
「んでそこまでは良かったんだけど、俺、ちょっと調子に乗っちゃって。
言っちゃったんだ。」
「何を?」
「〝俺の出身国ではみんな何かしらの才能を持ち、使命を託されて生まれてきた。この俺の親友ナオキという男も俺と同じ使命をもっていた。貴重な勇者仲間だった。あえなくなったのがとても残念だ。〟
…そしたらこの国のちょっと特殊なやつがナオキも連れてくればいいって俺をお前の所に飛ばしたんだ。」
何かしらの才能…
使命…
同じ使命…
勇者仲間…
「ふざけんなぁ!!」
じゃあなんだ?!俺は親友に会えない可哀想な勇者様のために、こいつのしょうもない嘘のためにこんなとこまで連れてこられて、あげくのはてに俺は勇者だあ?
「頼む!!ここで〝勇者〟が嘘をついていたとなればかなりやばいんだ!!貴族のなかには勇者反対派もいてさ、ここでバレると国王も、俺もまずいことになる!!」
土下座しそうな勢いで頭を下げる朔夜。
本来なら断って元の世界に戻してもらうべきなんだろうが、
そして普通なら俺もそうするんだが、
朔夜から何か頼まれるのって初めてなんだよなぁ。
いつも、1人でやっちゃうから。




