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SHORTで、俺。  作者: SIN
小学校 中学年

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謝っただろうか?

 少し遠くのスーパーに、祖母と2人で買い物に出かけた。

 近所のスーパーにしか行った事がなかった俺は、見た事のない商品を目にして多少テンションは高かった。それでも、逸れては駄目だと冷静になり、祖母の隣を歩いていた。

 スーパー内を1週くまなく見て回り、どれか1つ好きな物を買ってやると言うから、お菓子を1つ、かごの中に入れた。

 大人しくレジに並び、会計が終わるのを待って、サッカー台で袋の中に買った物を詰めていく手元を眺める。

 すると、グルグルグルグルグルグルと、結構な時間ビニール袋を巻き取り始めたのだ。

 ビニール袋をそんなに、何に使うのだろう?

 不思議に思ったので、

 「なんでそんなに取ってるん?」

 素直に尋ねてみた。

 しかし返事はなく、手に巻いたビニールを買い物袋の中に入れ、再びグルグルグルグルグル。

 祖母はかなり格好付けだったので、いつもの祖母ならば考えられない行動である。

 余程の事があるに違いない。

 「いつもそんな取らへんやん。何に使……」

 見上げた視線の先には、見た事もない人が立っていた。

 誰!?

 慌てて周囲を見渡してみると、レジの最後尾に並んでいる祖母を見つけた。

 いつから!?いつから間違っていた!?

 恥ずかしいので急いで祖母の隣に行き、もう逸れてしまわないようにと服の裾を握り締めながら歩いた。

 こうして帰宅した訳なのだが、かごに入れた筈のお菓子は、何処にもなかったのだった。

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