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SHORTで、俺。  作者: SIN
幼稚園 年少組
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朝食は~えっと…

 朝に必ずある「朝は何を食べたのかな~?」の質問。

 コーヒーのみと言う朝食だった俺は毎朝健康に良さそうな食べ物を自己申告していたのだが、そんな小細工が使えない日が存在していた。

 参観日だ。

 親の前で朝食を発表しなければならないので嘘が言えない。

 母は俺が何を食べていたのかなんて見てはいなかったが、それでも牛乳や煮干と言えば流石に嘘だとばれる。

 だからと言ってコーヒーのみと本当の事を言う訳にもいかない。

 どうする?どうしよう。

 参観日の前日、寝る前に考え、そして画期的な案を思い付いた。

 そうだ、ちゃんと朝食を食べれば良いんじゃないか!

 こうして参観日の朝。

 連日「牛乳と煮干」と言っておきながら、実は牛乳があまり好きではなかったので麦茶を用意し、お茶にはご飯だと茶碗に少しだけご飯をよそった。

 特におかずもなく、そのまま麦茶掛けご飯を食べて登園する。

 「木場君は、何を食べてきたのかな~?」

 よし来た、今日は嘘を付かなくても発表出来る朝ごはんを…。

 待て、麦茶掛けご飯は発表出来る内容だろうか?しかし嘘を付く訳にもいかない。そして早く答えなければならない。

 「えっと…あ、お茶漬けです!」

 ギリギリ嘘ではない筈だ。

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