表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SHORTで、俺。  作者: SIN
小学校 中学年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

81/485

卒園アルバム

 部屋の片付けをしていると幼稚園の卒園アルバムが出てきた。

 懐かしさに負けてページを捲って行くと運動会とか、音楽発表会、劇と、色んな催し物毎に写真が載っていた。

 年長組になってからの写真は、どれもこれも薄紫色の帽子を被った姿で写っている。しかし、餅つき大会と題されたページにだけは別の色の物を頭に被っていた。

 周りの園児はちゃんとうす紫色の帽子だと言うのに、俺だけが明らかに違うものを被っている。

 何をどう見たって白いネットだ。

 こんな大層なものを被らなければならない大怪我をしたと言うのか?全く覚えにないんだが?

 そもそも餅つき大会をした記憶がない。

 これを一般的に記憶喪失と言うのだろうか?しかしそれ以前の事が思い出せるのだから、ここは瞼を切った時と同様に記憶のムラと言う事で良いのだろうか?

 そう結論付けても気になるので、俺は卒園アルバムを持って親父の所に向かい、それを見せながら頭を怪我した事があるのかどうかを訪ねてみた。

 「あぁ~、コレな。サチにこかされてテーブルで打った時のや」

 ん?

 可笑しい、それは瞼にある傷の理由だ。まさかその時に頭も一緒に?にしたって時期が合わない。

 今度は母の所に向かって聞いてみる。

 「あぁ~、サチにこかされた時やわ」

 だから、それは瞼の傷だ。

 自分の子供が怪我をしたと言うのに印象に残ってないのか?そんな怒りがこみ上げてきて、そのまま祖母の所へ。

 「あぁ~、サチにこかされた時のー」

 「それ瞼やん」

 「ちゃうちゃう、2回あってん」

 なに!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ