掃除評価
掃除の時間が終わると、1~5段階で評価をつけなければならなかった。
担任が付ける訳でも、班長が決めるという訳でもなく、自己評価。
1が「サボリました」宣言に対し、5は「俺はやったぜ凄いだろ」発言である。
俺は掃除の時間内は掃除をしていたし、特にサボるという事もしなかったので、他人が見れば確実に5の評価をもらえていたのだろうが、どうしたって自分で「ちゃんとやったぜ☆」とは言えなかったので毎日3と自己評価していた。
辺り触りがないと思っていたのだが、そうではなかったようで、
「お前ちゃんとやってんのに3って、それ俺らに対する嫌味やろ」
と、言いがかりを付けられてしまったのだ。
それでもどうしたって自分で5の評価を付けるのが恥ずかしかったので、4と言うようになったのだが、文句を言う奴は何をしたって文句を付けて来る。
ならば評価3程度に少々手を抜いて掃除をすれば良いんじゃないか!と思いつくのだが、少々手を抜く掃除とはどういったものなのかが分からない。
なら掃除時間の半分程の時間ボーッとしていれば丁度3なんじゃないか?
こうして俺は掃除時間の半分をサボると言う形をとって自己評価3を維持する事が出来たのだった。




