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SHORTで、俺。  作者: SIN
~3歳

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怪我

 弟が生まれてスグに今の家に引っ越した。

 引っ越し当日の事は覚えていないが、引っ越し前に掃除に来た時の事は覚えていて、とんでもなく真っ黒に煤けた台所が衝撃的な家を、親父と、多分親父の同僚数名と母で掃除しているのを見ていた。

 元々親父が勤めている会社の物置として使われていた家は、良く潰れなかったなと思う程大量の荷物が詰め込まれていたらしい。

 当時は6人家族だったので、3DKと言う間取りも決して広くはなかった。筈で、生まれたばかりの弟の夜泣き等で記憶に残るような事は色々あった筈なのだが、この辺りの記憶はほとんどない。

 3歳以前の事や、前の家の事を思い出せていると言うのに、弟が赤子だった頃の記憶がごっそりとないのだ。

 記憶が抜けているのは単なる物忘れか、それとも他に原因があったのか。

 思い当たるのは左瞼にある傷跡の原因となった事故。

 その傷がいつ出来たのかも自分では覚えていないので、ここからは聞いた話になる。

 引越し間もないある日の事、ご近所さんの1人が天へと旅立ち、両親はお通夜に行っていた。留守番していたのは俺と姉、生まれたばかりの弟と祖母の4人。祖母は弟に付きっ切りで2階にいたらしく、俺は姉と2人台所で遊んでいたらしい。

 俺は姉に脚を引っ掛けられて見事にコケ、テーブルで顔面を強打、瞼を切って大量出血を起こした。

 そしてその時、俺は罰が悪そうに笑っていたらしい。

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