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SHORTで、俺。  作者: SIN
ニート

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462/485

クズ

 ニートであった俺だが、家で何もしていなかった訳ではない。

 弟と自分と祖母の夕飯は俺が作っていたので、買い物にも行っていた。しかし、祖母は祖母で買い物に行っていた。

 俺が必要最低限のものしか買わないので、祖母は弟のお菓子とジュースを買いに行くのだ。後は自分のお菓子とか、服とか。

 祖母はお洒落に気を使っていて、新しい帽子を買った時や服を買った時はキラキラとした顔で「似合う?」と聞いて来る。そしてちゃんと自分に似合うものを買ってくるのだから「似合う」としか言えない。

 いくら罵倒されようとも、ご近所に変な事を言われても、所詮はおばあちゃん子の俺なのだ。

 とは言っても腹が立たない訳ではないので、収入もないくせにネットカフェに逃げ込むようになった。

 ネットカフェ代は、夕飯用にと祖母から支給されている生活費からというのだからクズ過ぎる。

 自分の食費を削り、夕飯の品数を減らし、週に2,3回のネットカフェ代にあて、それでやるのが求人検索とかならまだ良かったのだろうが、チャットとゲームなのだから救いもない。

 深夜パックで8時間ネットカフェに行き、帰宅するのは祖母が起きてくる5時少し前。そこからお昼近くまで眠り、祖母が買い物に出るのを見計らって外出し、パパッと買い物をして夕飯を作り、そしてすぐに外出。

 フラフラと時間を潰し、夕方の6時になると待ち合わせ場所に向かう。

 それはシマ宅のご近所にある自動販売機前で、平日は毎日そこでシマと待ち合わせをしていた。

 「おじゃまします」

 シマの実家で厚かましく夕食を頂き、シャワーを借りていた訳だ。それだけに留まらず、

 「玉ねぎいる?人参も持って帰り」

 手土産まで。

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