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SHORTで、俺。  作者: SIN
高校 3年

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パソコン

 月に数回フリーマーケットに出店していた俺は、同時にフリーマーケットで次の商品を仕入れていた。

 最後の方で叩き売りされるただ同然の玩具や衣類やゲーム、CD。

 そんなある時、俺の斜め前で出店していた人が1台のノートパソコンを売っていた。

 当時の俺はパソコンについて何も知らなかったので、勉強の為にと詳しい話を聞きにいった訳なのだが、何も分からない中でHDDの容量やらメモリやらCPUやら言われた所で、ただの呪文にしか聞こえず。

 結局聞けたのは値段だけだった。

 4千円で購入したそのパソコンは起動するのに10分かかり、お世辞にも快適に使用できる物ではなかったが、パソコンの勉強を1から始めるには丁度良かったのだと思う。

 ネット環境がないのでパソコン雑誌を購入し、付属のCDで色んなソフトをインストール。簡単なゲームも出来たし、何よりペイントとテキストに感動したものだ。

 それまでは原稿用紙に手書きで書いていた小説が、テキストだと打ち込むだけで良い。とは言ってもプリンターがないので結局公募原稿は手書きになったのだが。

 色々分かってくるとやりたい事も増えていくもので、音楽も聴きたい、絵も描きたい、小説も書きたいし、ゲームもしたい。画像編集がしたい、動画編集がしたい……。

 ネット環境がない完全なオフラインの中でも音楽は聴けるし、絵も描けるし、小説も書けるが、スペックが低いパソコンで出来るゲームはかなり限られているし、画像編集や動画編集なんてしようものならメモリ不足でフリーズしてしまう。

 デスクトップパソコンに手が伸びるのに、そんなに時間はかからなかった。もちろん色々拡張したいので自作。

 パソコン雑誌を読みふけり、店の店員さんにも話を聞きながら組み上げた初自作パソコンの快適さに、時間も忘れて好きな事をした。

 こうして俺は“夜型人間”から“超夜型人間”へと進化したのだった。

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