表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SHORTで、俺。  作者: SIN
高校 2年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

414/485

呼び名

 シマ君さんは俺の事を「木場ちゃん」と呼んでいた。

 俺はシマ君さんの事を「あの」とか「なぁ」とかで呼んで、名前でもあだ名でも呼んだ事がなかった。

 それでも特に困った事はなかったのだが、ある時メグに聞かれたのだ。

 「ゲーセンで1番仲良い人って誰?」

 それは文化祭前の事で、招待券を誰に送ろうか?とメグと相談している時だった。

 文化祭には、生徒1人につき3人まで知り合いを呼ぶ事が出来るのだが、招待する人の名前を書いて提出し、招待券を発行してもらわなければならなかった。

 俺とメグで合計6人まで誰かを呼ぶ事が出来るが、ゲーセンでの知り合いを呼ぶとなると少ない。そこでカズマにも意見を聞こうとしたのだが、カズマは既に3人分の名前を書いて提出した後だと言った。

 とは言っても俺が仲良くしている人はシマ君さんとクモさんとタイさんの丁度3人。しかしクモさんもタイさんも俺の通う高校に元彼女がいるとかで気まずいから行かないと事前に申告があった。

 つまり、俺が誘いたい人物はシマ君さんしかいないのだが……それをどうメグに伝えれば良いのかを迷った。

 シマ君さん?

 それともシマ君?

 苗字?

 名前?

 「えっと……シ、シマちゃん」

 その後、どういうわけなのか俺はシマ君さんの事をシマちゃんと呼びかけるようになり、徐々にシマッチへ、そしてシマと呼ぶようになるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ