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SHORTで、俺。  作者: SIN
高校 1年

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マスター

 バイト先のマスターは面接の時、テスト休みはあるから。と言っていた。

 マスターはテスト期間を知らないので自己申告しなければならないが、家にいたくなかった俺にとってテスト休みは特に必要ではないし、テスト勉強なんてのもしないので休みを取らずにいた。

 しかしメグが一緒に働くようになると、メグからの申告で漏れなく俺までテスト休みを取らされる事に。

 「別に勉強とかしないんで、休みは良いです」

 訴えてみるが聞き入れてはもらえず、それ所か、

 「勉強せんでもえぇ点数が取れるんか?今度のテスト結果持ってきてみ」

 と。

 マスターに見せる事を意識して結構真面目にテスト勉強をし、その結果は自分でも驚く事に数学と英語以外赤点なし。

 これなら堂々と見せられる!と思ったのだが……。

 「赤点あるやんか!」

 赤点が2つの時点で駄目なのだ。

 それからというもの、マスターはテストの度に出来栄えと、補習の有無を尋ねてくるようになった。

 大体は散々な結果で、その度にマスターから「しっかり勉強しろ」と怒られたものだ。

 だからだろう、進級出来る事が決まった時は、まるで自分の事のように喜んでくれて、その祝いとして店で出しているピザをご馳走してくれた。

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