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SHORTで、俺。  作者: SIN
高校 1年

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370/485

要望

 日曜日の昼食は親父が作っていた。

 母に逃げられてからと言うもの、毎晩毎晩デロンデロンに酔っ払っては大声で怒鳴り散らしていた親父だったが、酒が入っていない時は至って普通だった。

 親父の作る料理はかなり凝っていて、しかも美味い。

 缶ビール片手に作る後姿は恐ろしくダルそうなのだが、何度も味見をしながら出汁を作るので強い拘りを感じてとれた。

 その日の献立は、チャーハンと豚汁。

 朝食中に昼の献立を思い付くらしいので、毎回朝1番に発表があった訳だが、俺も弟も寝起きでボーッとしているせいで、

 「んー」

 とか、

 「んー」

 しか言えないのである。

 10時ちょっと過ぎ、昼食の買い物に出かける直前に親父は俺達に尋ねてきた。

 「豚汁やねんけどな、具は何がええ?」

 好きな具を入れてやろうとの親父の心使いだったのだろうこの質問に、俺達は声を揃えて答えた。

 「豚肉」

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