表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SHORTで、俺。  作者: SIN
高校 1年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

356/485

王様ゲーム

 何度目かの王様ゲームブームは、高校生時代にもやってきた。

 これまでと違うのは傍観者という立場から、当事者グループにいるという所。

 俺が当事者になれる場なんてのは、駅前のゲームセンターしかない。

 ゲームセンターに来ていたのは全員合わせると50人近くはいただろうが、それだけの人数がいればグループ分けというものが自然とされる。

 かなり遠いグループには高架下でサンドバックを持ち込んで勝手に「我流道場」を開いている肉体派がいたり、満月の夜中に集まって儀式めいた事をする魔術派がいたり、ミリタリーな全身コーディネートで週末になるとサバイバルゲームをする射撃派がいたり。

 どこの異世界だ?

 肉体派、魔術派、射撃派の面々は、ゲームセンターで待ち合わせをしてメンバーが揃ったら何処かへ行ってしまう。

 肉体派が向かうのは高架下なのだが、他のグループが何処に行っていたのかは分からない。

 まぁ、異世界ではない。

 そんな集団の中、俺はゲームセンターの外に設置されたベンチ周囲にたむろしているだけ、というグループにいた。

 そんな刺激に飢えた連中が、夜にゲームセンター前で王様ゲームをする訳だ。

 一体どんな方法で王様を決めたのか、くじなんてものは使わず、己の拳のみ。

 高らかと拳を突き出し、全員で声を出す。

 「じゃ~んけ~んホイ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ