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SHORTで、俺。  作者: SIN
中学校 3年

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クリスマス会

 学校の全体行事として、クリスマス会が催された。

 全校生徒なので、開催地は体育館の寒い中。

 各自プレゼントを用意する事になったのだが、ある程度の決まり事があった。それは食べ物ではない事、生き物ではない事、そして300円だったか、500円だったか、金額の上限。

 なににしようかな?

 と、気軽に話しかけられる人間もいない中で色々と準備をしてみる。

 当然、友達でもなんでもない人間へのプレゼントなのだから1円たりとも使いたくはないと考えたので、手作りだ。

 折り紙でくすだまを作ってみたり、チラシを細長く丸めたものを編んでかごを作ってみたり。

 いまいちだな……。

 そうして部屋の中に視線を泳がせて見れば、ゲームセンターのUFOキャッチャーでとった小さな犬のぬいぐるみを見つけた。

 これならば100円だし文句はないだろう!

 クリスマス会当日。

 体育館に入るなり、大きな白い袋を持ったサンタクロースが、生徒が持ってきたプレゼントを回収していくという、普通ならば逆である光景が目に入った。

 しばらくサンタクロースの様子を眺めていると、校長の話が始まって、終わり、また誰かが壇上に立って話し始めて、終わって。という事を繰り返し、何人かの大人が入ってきて生徒1人1人の前に苺ショートケーキを置いていった。

 体育館でクラスの出席番号順に、少し余裕を持って座っている生徒1人1人の前に、紙皿に置かれた苺ショートと、プラスチック製の小さめのフォークが1本。

 クリスマスらしさをあまり感じられない、何となくシュールな光景だった。

 ケーキを食べ終えた後は、今までの空気を一新するかのように全力でサンタになりきっている先生が、生徒から集めまくったプレゼント入りの白い袋を担いで登場し、

 「フォッフォッフォッフォー」

 と、1年A組の出席番号1番の生徒から順にプレゼントを手渡して行った。

 俺が貰ったプレゼントは、小さめのノートと小さめの色鉛筆、鉛筆削りという、文房具品の詰め合わせのようなお徳感満載の物、見知らぬ名前付。だった。

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