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SHORTで、俺。  作者: SIN
中学校 3年

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スピーチ大会

 中学3年の夏休み前から、俺は国語教師からかなりの頻度で呼び出しを食らっていた。

 授業態度が悪いとか、出席率が低いとか、そういった事ではない。

 恐怖の大会への出場要請だ。その名も、スピーチ大会。

 スピーチをする。という授業があった。

 1時間の授業で3人程の発表者が教卓の前に立ってスピーチをする。という、あがり症で人見知りである俺にとっては物凄い難易度の、でも、他の生徒からしてみれば何の変哲もない授業内容。

 この授業の恐ろしい所は、国語教師がスピーチコンテストとかいう本格的な大会へ出場させようとしてくる所だ。

 それが嫌で、出来るだけ内容のない事を書いていたのだが……何故か国語教師の心に届いてしまった原稿があった。

 イジメなんか題材に出さなければ良かった。

 スピーチの内容を要約すると、イジメられているからといって性格が暗い訳ではない。的な事だ。

 小学校の頃に軽くイジメられていた経験を紹介しつつ、当時の同級生の内心を攻撃してやろうと思って書いただけのスピーチ。

 「出てみ」

 説得をしてくる国語教師は美術部の顧問だ。

 「絶対嫌」

 そう言っては頑なに断り続けた結果、

 「3年A組の木場、至急職員室に来てください」

 昼休みに入るなり校内放送が流れるようになった。

 「木場ーこれ俺も良いと思うぞ~」

 国語教師側に担任である体育教師が加勢し、

 「嫌って言ってるんだし、先生方……」

 俺に社会科教師が加勢する。

 こうして国語教師が1つの提案をしてきた。

 スピーチ大会では出場する全てのスピーチが載っているパンフレットが配られるらしく、そこに内容だけでも載せよう、という物だった。

 それならばと了承したのだが、結局俺のスピーチはパンフレットには載らなかったらしい。

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