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SHORTで、俺。  作者: SIN
中学校 3年

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327/485

軽い冗談

 近くまで来たから。

 とか言う理由でゲームセンター前のベンチに来た俺は、自動販売機で紅茶を買って座った。

 飲み切るまでに誰も来なかったら帰ろう。

 プシュッ

 缶を開けて1口。

 「よっ」

 スグに声をかけてくれたのはシマ君さんだ。

 「こんばんは」

 挨拶を返して2口目。

 自動販売機に向かったシマ君さんが紅茶を買って隣に戻ってきて、

 プシュッ

 ボンヤリと通り過ぎていく人の足元辺りを眺めながら無言。それでも特に居心地の悪さは感じない。

 「ストレート?」

 急に話しかけてきたシマ君さんは、俺が飲んでいた缶を指差している。

 「はい。ミルクティーですね」

 今度は俺がシマ君さんの缶を指差すと、

 「なぁ、自分はミルクかレモンかストレートの中で、どれ?」

 結構な声量でゲームセンターに来ていた人達に声をかけたシマ君さん。

 ゲームセンターでは少し前からレモンティー派かミルクティー派かでなにやら争い?になっていたらしく、そこへ新しく吹いたストレート派の風。

 しかし、統計の結果ストレート派は俺しかおらず、シマ君さんは笑いながら言った。

 「ミルク派ちゃう奴は話しかけてくんなー」

 と。

 軽い冗談だとは分かっていても、異常に気になってしまった俺は、それ以降本当に話しかけずにいた。すると、話しかけるなと言った張本人が不機嫌になるという不思議。

 あまりにも居た堪れなくなり、俺はゲームセンターからも距離を置く事にしたのだった。

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