表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SHORTで、俺。  作者: SIN
中学校 3年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

319/485

勉強

 放課後の美術室内、受験に向けて猛勉強を始めた美術部員達を尻目に、俺は窓側に座ってボンヤリと窓の外を眺める。

 高校に受かる気がない訳でもなんでもなく、何故か落ちないという自信があった。

 勿論俺が受験するのは地元の公立高校1本。強力な吸引力を持つ滑り止め専門学校を第2志望に書いていない。

 ヒロとタムも公立高校1本狙いらしいのだが、俺とは違って3校ある中で1番レベルの高い所を受験する。

 そんな勉強熱心な2人の横で昼寝なんてしていれば当然、

 「目障り、帰って」

 って事になる。

 はいはいと立ち上がって図書室に移動するが、そこでも受験を控えた生徒達によるピリピリとした空気。

 仕方なく家に帰るが、居心地の悪い場所である事に変わりない。

 「勉強せぇ!」

 怒鳴る祖母を避けるように部屋に篭るのだが、部屋の前で延々と続く愚痴を聞かされる。弟は賢いのに、だの、弟を見習えだの。

 祖母は頭の良い弟がかなり好きだった。そこで「俺も頑張ろう!」とならずに「じゃあ愚痴ってないで弟を褒めに行け」と思ってしまう闘争心もない俺は、ただ五月蝿いと言う理由からヘッドフォンで音楽を聴く。そしてやるのは勉強ではなく無駄に丁寧な掃除だったりした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ