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SHORTで、俺。  作者: SIN
中学校 3年

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雨天のゲーセン

 ゲームセンターに行っても、知ってる顔は見当たらなかった。

 普通ならばザッと5人はいるだろう顔見知りが1人もいない理由は、雨が降っているから。

 当然雨ざらしのベンチには知り合い所か誰1人として座っていないし、1階にも2階にも人は少なめで、ゲームの音で店内は五月蝿い筈なのに静かに感じた。

 帰ろうかな……それともゲームをしてみる?

 1プレイ50円のパズルゲームをしていると、隣に人の気配を感じた。チラリと視線を送ってみればシマ君さんが立っていて、俺のプレイ画面を見ているではないか。

 一気に緊張してしまい、集中力ガタおち。そのお陰で即効ゲームオーバーになったので、振り返って挨拶。

 「こんにちは!雨の日は皆来ないんですね」

 「よっ。雨の日に態々来る程の場所ちゃうしな」

 そう言って笑うシマ君さんに、態々来ているのは何処の誰だ。とツッコミたいのを我慢しつつ笑顔を返す。

 しかし、話題がないので笑い終えると同時に無言。

 どうしよう?と、俺は珍しく無言の空間に居心地の悪さを感じて、必死に話題になるような物を探したが周りにはゲーム台しかない。外には自動販売機があるが、雨の中で缶ジュースを飲むのは変だ。だったら喫茶店に誘う?待て、ナンパとか思われたら取り返しが付かないぞ?じゃあファストフードか?それにしても雨の中を結構歩く事になるし……。

 ゲームセンターの近くには定食屋やら焼肉屋、居酒屋にバーまで結構色んな店があったが、中学生のお財布に優しくはなかった。だから俺はファストフードに誘おうと思ったのだが、

 「カラオケ行こっか」

 決断に時間がかかってしまった為、先に誘われてしまったのでした。

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