表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SHORTで、俺。  作者: SIN
中学校 3年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

304/485

声変わり

 この頃になると、周りから聞こえて来る声と言うのは、声変わりをしているので当然低い。

 皆、声が出し難いとボヤキながらも、掠れたような良い声である。

 俺は、声変わりはしていたと思う。しかし、声を出し難いと言う違和感はなかったし、声変わりをしたくせに、声は多少高い。

 膝が痛くなった記憶もない上に、身長は伸び悩んだまま成長は止まったようだった。

 そうなれば筋肉モッキモキにして体付きをゴツクするしかないと言うのに、運動嫌いな俺ではテレビを見ながらハンドグリップをニギニギしているだけで精一杯。

 せめて、声だけは低くしたいなぁ。

 ヨネゾーに相談を持ちかけてみると、喉を潰したら良いのではないか?と言うアドバイスをもらった。

 とにかく叫べば良いらしいと聞き、自室に戻って大きく息を吸う。

 「……ふぅ~」

 吸った分の空気を吐き出しただけで声は出なかった。

 自室は家の1階、窓の外は駐車場になっていて、駐車場を取り巻くようにズラリと家が建ち並んでいる。

 部屋で大声を出せば、ご近所さん全員に声を聞かれてしまうだろう。

 そう思うと普通の声すら出せなくなってしまったのだ。

 だったら、場所を変えよう。

 と、いう事で自転車を走らせてやってきた河川敷。

 土手までいき、周りに人がいない事を何度も確認してから大きく息を吸う。

 「ぁ~……-」

 極度の人見知りとあがり症では、誰もいないと確認しても屋外で声を出す事が出来なかったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ