表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SHORTで、俺。  作者: SIN
中学校 2年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

293/485

不審な青年

 それは涼しさを求めてゲームセンターに入った時の事。

 1階にあるUFOキャッチャーを見て回りながら緊張感を如何にか誤魔化し、思い切って2階に続く階段を上ったのだが、2階の様子をチラリと見ただけで1階に戻ってしまった。

 その時2階のゲームコーナーは大変賑わっており、とてもじゃないが入っていける雰囲気ではなかったのだ。

 しかし、ゲームをしている人の中には知り合いもいたので、挨拶くらいはした方が良いのだろうか?と再び階段に足をかけるが、上から聞こえてくる声に怖気づいて1階に戻った。

 そんな事を何度か繰り返していると、1人の男性と異常に目が合う事に気付く。

 知り合いだっけ?と記憶を辿るが、見覚えがない。そんな男性に見つめられれば酷く居心地が悪くなり、俺はゲームセンターの外にではなく2階に助けを求めた。しかし、男性は2階にまで着いてくる。

 何をどう思っても怖いので、ゲーム観戦をしていたシマ君さんの隣に非難した。すると、

 「やってみる?」

 と。

 促されるまま椅子に座って100円投入したが、対戦ゲームをした事がないので、

 「超技いけるで!」

 とか言われても良く分からないし、

 「ワイン持ちのが出しやすいで」

 とか言われても全く分からない。

 100円がアッと言う間に終わって立ち上がってみれば、先程の青年が真後ろに立っている。

 ビックリしている俺を他所にシマ君さんは、

 「おっ、久しぶりー。対戦してみ」

 とか言いながら青年を向こうの台に座らせ、俺にも椅子に座るように言ってきた。

 こうして名前も知らない青年と対戦する事になったのだが、どうやら俺達は同じ位の腕前だったらしく、ついついうっかり楽しんでしまった。

 ゲームが終わった後は外のベンチに座っての雑談。そこで俺は青年の怪しい行動の全てを理解する事になった。

 青年は、俺がシマ君さんと一緒にいる所を何度か見た事があったらしく、声をかけるかかけないか悩みながら俺を観察し、話しかけるタイミングを伺っていたらしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ