表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SHORTで、俺。  作者: SIN
中学校 2年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

285/485

冷めた

 夜の10時を過ぎた頃だったか、俺の携帯に1件の留守電が入った。

 俺の携帯番号を知っているのは家族か、ヒロかヨネゾーか恋人。タムは知っていたのかも知れないが、かかってきた事はなかったと思うので不明。

 なので、留守電にメッセージを入れられるのはそのうちの誰かでなければ可笑しいのだが、留守電に入ったメッセージを何度聞いても声の主が分からない。その上、俺の名前以外の名前を呼んでいるので間違い電話……ではなかった。

 このダレカサンが親しげに呼んでいるのは、俺の恋人の名前。

 何故俺の携帯に?

 答えは簡単で、恋人は俺の携帯でこのダレカサンと連絡を取り合っていたのだ。

 何のために?

 後から知った事にはなるが、お互い恋人がいた中で連絡を取り合っていて、自分の携帯からだと履歴に残ってマズイので、俺の携帯を使っていたと。

 ようは、浮気されていた。

 入っていた留守電も浮気の証拠になるような内容だったので、早速恋人に連絡をしてその内容を一言一句間違える事無く伝えた。

 可笑しいのは悔しくも悲しくもなくて、ダレカサンに対する怒りも出なかった事。代わりに出たのは、

 「別れてください」

 声に出した後、妙にスッキリしたのを覚えている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ