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SHORTで、俺。  作者: SIN
中学校 1年

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お泊り会

 俺は、愚図るという困ったクセを持っている。

 授業中や昼休みなど、学校にいる時はなんとか誤魔化せていたのだが……。

 ある日の事、俺とヨネゾーはヒロの家に泊まる事になった。事前に親同士も連絡をし合っての健全なお泊り会だ。 

 夕飯後、ヒロの部屋に入ると床には布団が敷かれていて、その1番端っこを選んで座ると、当然のようにヒロが隣に座り、ヨネゾーも前に座った。

 この時点で俺は意味もなく落ち着きが無くなり、何度も自分に「大丈夫」と言い聞かせてもどうにもならなかったので、小声で自己申告しておいた。

 「愚図るけど気にせんとって」

 こうして就寝時間となり、部屋の明かりが消された。

 1番端に俺、真ん中にヒロ、その隣にヨネゾーの並びで、布団を頭から被っている俺に構わず2人は楽しそうに話し始めた。

 眠たい、眠い、眠りたい。なのに声が気になって眠れない。

 そんな感じでイライラしてくると徐々に漏れ出す「う~~~」の声。

 布団を被って耳を塞いでいると、突然布団の中にヒロが入って来て背中をポンポンと一定のリズムで叩いてきた。

 そんな事で機嫌が良くなる筈がなく、俺はヒロの手を掴んで引っ張ると、ガラガラに空いた横腹に向かって足を突っ撥ねる。しかし上に乗られてかわされた。

 身長差がかなりあるので力で言うならヒロの方が強い。なので上に乗っかられてしまうと何も出来なくなった。

 「う~」

 「ん?」

 「眠い」

 「うん。寝よな」

 「うぅ~~~」

 「寝るまでこーしとくから、寝れるやろ?」

 こうして俺はヒロの手を握り締めながら眠る事が出来た訳なのだが、ヨネゾーはこの時俺達をどう思ったのだろう。

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