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SHORTで、俺。  作者: SIN
中学校 1年

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3人と1人

 ヒロとヨネゾーとタムの4人でいる事にも慣れ始めた頃の、1学期も終わりに近付いた日曜日の事。

 突然大阪城に行く事になった。

 待ち合わせ場所の駅前で少し待っていると、ヒロとヨネゾー、タムの3人が揃って歩いてきて、待ち合わせ場所の少し手前にある階段を上がってしまった。

 階段を上がった先にあるのは切符売り場。日曜日だという事が関係していたのか、ちょっとした列が出来ていたので、俺が切符を買う頃には3人は既に改札の向こう側にいて、ホームに向かう為にエスカレーターに乗り込んでいた。

 3人は楽しそうに喋っていて、俺がまだ切符すら買っていない事を気にしている様子はない。

 あれ?これ、俺行かなくても良いんじゃないか?

 とは思ったが、ホームを上がった先で待っているかも知れない。と思い直して切符を買って改札を抜け、エスカレーターに乗った。

 ホームに出ると目的の電車は既に来ており、ベルも鳴っていた。

 3人の姿はホームにはない。何処に乗っているのだろう?と探してみても人が多いので見付けきれず、仕方なく適当な場所に乗り込んだ。

 目的地が同じなのだから、別に4人揃って行動しなくても良い。大阪城で合流できれば問題はない。

 こうして駅に到着し、少し迷う。

 環状線に乗り換えて大阪城公園まで電車で行くか、それとも歩くのか。

 しばらく3人の姿を探してみても見当たらないので携帯を取り出し、かけようとして止めた。

 合流した所で、俺に許されるのは楽しげな3人の後ろを追いかけて行くだけじゃないのか?

 3人の歩調は俺に比べるとズットズット早いから、きっと気になる所があっても足を止めてゆっくり見る事も出来ないだろう。歩き疲れたとしても休憩すら出来ないかも?

 それの何が楽しい?

 ピッ。

 携帯の電源を切った俺は「3人は環状線に乗っただろう」と予想を立てた上で大阪城に向けて歩き出した。

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