クラブ決定
担任の願いとは裏腹に帰宅部にしようと考えがまとまった頃、運動部にはマネージャーが付いている、と言うプチ情報を耳にした。
そうか、そういう手もあったのかと俺はバスケ部の見学に向かった。
当然マネージャーになるべくして行った訳だ。
しかしバスケットボールを手渡されてしまい、ドリブルしたままグランドを1周走らされ、シュート練習を一緒になって受け、現マネージャーの2年生から入部届けを手渡され。
まぁ、小学校の頃バスケ部やったし、えぇか。
そんな軽い感じで俺はバスケ部員となった。
部員数があまりいなかったバスケット部は、滅多な事では体育館を使わせてもらえず、グランドの隅っこの方にバスケットゴールを置いて練習するしかなかった。
体育館でもグランドでも、部員数の多い部が大きく場所をとっていたからだ。
そんな弱小チームでも他校生との練習試合と言うイベントがあり、その時ばかりは堂々と体育館を貸し切る事が出来た。
試合が行われているコートの横では、試合には出られない部員がここぞとばかりにシュートやドリブル練習に励むのだった。




