表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SHORTで、俺。  作者: SIN
小学校 高学年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

184/485

釣りの授業

 小学校のプールは冬の間も水か抜かれる事はなく、魚が放流されて釣堀になっていた。

 その為プールの授業が始まる前に大規模なプール掃除が行われる。その一環として5.6時間目に開かれる釣り大会。

 中にいる魚を全て釣ってしまおうと言う考えが見える。

 釣り道具は学校から貸し出してくれるのだが、餌は自分で用意しなければならず、小麦粉で練り餌を作って学校に行った。

 釣りの授業が始まってしばらく、ピクピクと竿が動いた。ソッと上げて見ると小さな黒っぽい魚がかかっている。

 俺は、そっと竿を下ろして何もかかってないように装い続けた。

 また少ししてピクピク動く竿、ゆっくり、そっと上げて見ると多分さっきの奴がかかったままになっていた。

 3人ほど隣の生徒は、餌だけ取られて逃げられたと悔しそうな声をあげている。

 早く逃げてくれれば良いのにと思いながらまた少し揺れる竿。今度は上げずにそのまま放っておく事にしたのだが、ズット動いている。

 「木場君かかってるんちゃうの?」

 隣にいた女子が見兼ねたらしく声をかけてきて、仕方なく上げた竿。

 さっきの魚がいた。

 どうするか本気で悩む。

 釣り針から魚を取る方法が分からないからだ。

 俺はまたソッと竿を下ろし、隣の女子に言った。

 「アレは餌です」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ