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SHORTで、俺。  作者: SIN
小学校 高学年

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紙相撲大会について

 学級会議が行われている。

 議題は今度のお楽しみ会でする紙相撲大会についてだった。

 個人戦にするか、チーム戦にするか。そう言えば良いのに細かい所にこだわりを見せた担任は黒板に「相撲部屋を作るのか?」と書いていた。

 相撲を全く知らない俺にとっては部屋を作ると言われたってなんの事かは分からない。そんな良く分からない事に対して思える意見なんてものはない。

 学級会議の授業が終わりに近付き、担任による「1度も発言してない生徒晒し上げの時間」が始まった。

 1度も発言をしなかった生徒は担任により名前を呼ばれ、立たされる。そして自分の意見もないんか!と、かなり激しい口調で怒られた後、再び問われるのだ。勿論発言するまで座れないし、会議も終わらない。

 その時に発言してなかったのは俺だけで、立ち上がると全員の注目が俺に集った。

 しかし、分からないのだ。

 どうするかな。

 なにか言わなければ終われないのでヒントを探そうと必死に教室中を見回すが、何時までも黙っている俺に対しての白い目があるだけ。

 「イラ付くわ」

 ボソっと聞こえて来るクラスメートの声で更に焦る。早く何か言わなければ、なにか。

 「なに黙ってんの!」

 大声で怒鳴ったのは担任。

 そうだ、言いたい事ならあるじゃないか!

 「部屋を作ると言ってますけど、和室ですか?洋室ですか?」

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