表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SHORTで、俺。  作者: SIN
幼稚園 年少組

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/485

キス魔

 サクラ組には、物凄い積極的なユカちゃんと言う女児がいた。

 苗字は思い出せないが、かなりハッキリと顔は覚えている。

 色白の、クリっと大きな瞳の愛らしいユカちゃんは、サクラ組にいる全員のファーストキスの相手だ。

 始めの犠牲者が誰だったのかは分からないが、2回や3回と被害に合う児童がいる中で俺は1回しか被害に合った事がない。しかもユカちゃん自身が記録していたキスした児童帳に俺の名前だけがない事で始めて気が付き、慌ててしたらしい。

 ユカちゃんが言うには、俺の存在感が余りにもないので忘れていた、らしい。

 それならそのまま忘れていてもらいたかった。

 朝の自由時間、園内をフラフラと歩いていた俺の所にユカちゃんがやって来るなり、

 「木場君で最後」

 と抱き付いてきた。

 迫りくる顔。

 ボンヤリとしている頭でも分かったのは逃げなければならないと言う事。

 「怖い!」

 一言発して逃げる俺の後ろをユカちゃんは恐ろしい速さで追いかけてきた。

 あまり早く走れない俺と、園内でトップクラスの運動神経を誇っていたユカちゃんとでは勝負になる筈もなく、アッと言う間に捕まって押し倒された。

 「やったー、これで全員だー」

 倒されたまま放置された俺がその後、キス恐怖性になったのは言うまでもない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ