表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SHORTで、俺。  作者: SIN
小学校 中学年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

117/485

袋小路

 それは晴れた日の事だった。

 特に何の予定もなく自転車を走らせた俺は、見た事のない道を走り、爽快に道に迷い、それでも何故か自信たっぷりに進んでいた。

 まるで目的地があるかのように堂々と進み、なんとなく、本当に何となく細い道に入ってグネグネと角を曲がって突き進んだ。

 結果、袋小路に辿り付いた訳なのだが少し様子が変で、行き成り金網が張られていて、その向こう側には雑草が生い茂る空き地が広がっていた。

 向こう側が見えないほどの広い草原。

 金網を上ってみようかと見上げてみると、必要以上に高く金網があって断念。ならばと自転車を降りて金網に近付いて草原を見渡して見えたもの。

 何本かの卒塔婆と、幾つかの石。

 何故だかゾゾッとした俺はその場を離れたのだが、後日、少し失礼だっただろうか?と思えて再び行ってみる事にした。

 晴れた日の事。

 再びあの場所に、と言う目的を持って自転車を走らせた俺は、見覚えのある道を選んで突き進み、確実に目的地に近付いていた。

 そう、確かここを曲がった。

 そうそう、ここの自動販売機でジュースを買ったんだ。

 ここを曲がれば!

 袋小路は、存在しなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ