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SHORTで、俺。  作者: SIN
小学校 中学年

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ふりかけ

 昔からふりかけが好きだった。

 おかずがなくても、ふりかけがあればそれで良かった。

 そして思い立った。

 究極に美味しいふりかけを作ってみよう!

 まず初めに用意したのはお椀、その中に味の基本となる醤油をドバッと入れ、そこから味○素、ゴマを入れた所で2階から弟が降りてきた。

 「何してんの?」

 何をしているのかも聞かないうちに俺の隣に座った弟は、練りわさびのチューブを持った俺の手元をキラキラとした目で見つめている。

 「ふりかけ作ってんねん」

 ワサビを入れ、からしも入れ、味にパンチを利かせようとタバスコも少々。

 初めに入れた醤油の量が多かったのか、この時点のお椀の中はふりかけのようなパサパサ感が全く感じられない液体の状態。

 水分を吸わせるには何を入れれば良いのか?と目に入ったのは鰹節。

 サッと混ぜると水分はなくなり、少し高級なふりかけのようなしっとり感が出た。

 こうして最終仕上げに手に取ったのは、キャラクター物で、1食分ずつ小分けにされているふりかけ、おかか味だ。

 ザラザラと1袋入れ、茶碗にご飯をよそい、完成したばかりのふりかけをたっぷりとかける。

 「いただきます」

 それから何年も過ぎた今、弟は○○(キャラクター名)のおかか、と聞くだけであの劇物の味を思い出すらしい。

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