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文才無くても小説を書くスレ参加作品

ぬるい麦茶

 文才なくても小説を書くスレで、お題を貰って書きました。 お題:麦茶

「冷やして飲まなくても、体温を下げてくれるんだって」

 そういいながら、ぬるい麦茶を苦笑しながら飲んでいた。

 だからって、氷を拒否しなくてもいいだろうに。

 冷えすぎないようにと適正温度とやらにしているんだから、氷をいっぱい入れたって罰は当たらないだろうに。

 カランカランと自分の分のコップに氷を放り込んでやかんから麦茶を注ぐ。

 残りをお茶の瓶に入れて冷蔵庫に。入れている間に、出来立ての冷たいお茶の一口目は妻のものになっていた。

「一口だけ」

 俺の視線に気づくと、そう言って舌を出す。

 一口と言いつつ、二口目を口にして、ようやく俺の手元に麦茶が帰ってきた。

「なんだ。やっぱり冷たい方が好きだったんだな」

「好きだけどね、これでいっかなって」

 その苦笑いにどこか我慢が見て取れたので、

「氷如きを遠慮されてもな」

 俺は自分のコップを差し出しつつ、ぬるいお茶を引き寄せようとした。

「違うの」

 けれど、やけに強い抵抗にあった。

 ぎゅっと握り締められたコップは、軽い気持ちで動かせそうになかった。

「どうしたんだ?」

「まだはっきりとは分からないけど、冷やしちゃ駄目だよね?」

 やけに真剣ながらも要領を得ない問いかけに、俺は再び「何が?」と聞いた。

「お腹?」

「弱かったか?」

 ううんと首を軽く振って、妻は「大事にしなくちゃいけないかも」と言った。

 ああ。

 その思いが声に出たかどうかはハッキリしない。

 ただ妻は俺の顔を見てコクンと頷いたので、その思いが伝わったのは確かなのだろう。

「じゃあ、冷やしすぎたら駄目だな」

 俺は抵抗の弱まった妻のコップを引き寄せると、氷が転がり出ないように配慮しつつ、俺のコップの方から冷えた麦茶を流し込んだ。

 一口飲むとまだぬるい。だけどそれでもマシになった方だろう。

「でも、無理しても駄目だろ」

「そうね」

 妻はそういいながら、ぬるい麦茶を嬉しそうに飲んでいた。




 困ったときの掌編頼み。

 何が困るって、全く上達する感覚がないのに、下手というほどの出来にはならないところ。

 全力使ってヘバっていいからこその練習なのに……。

 とはいえ、予定があるとなかなか……。


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407 : ◆d9gN98TTJY [sage]:2013/08/22(木) 16:32:49.13 ID:FPAq5OV50

これでした


という訳でもないんですが、お題下さい

408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/22(木) 16:53:48.46 ID:QDbZFI82o

>>407

麦茶

409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/22(木) 18:04:37.21 ID:FPAq5OV50

把握しました

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