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第5話 授業を始めよう

広く綺麗な講堂

そこには多くの生徒が入学式を待ちながら座っている

ここなら茶々も手だしはしてこないだろう

いや本当に大丈夫か?

あいつならやりかねない気がする


 「何をそう心配しているんだ少年」


隣の席の頭の上に鬼神がすわっている

だがそんなくだらない事に趣を示せないほどに

俺は今衝撃を受けている

中学の頃から仲良くしてい友人が暫定魔術師で

その上になんの迷いなく鬼神の首に手をかけようとした

思うことはたくさんあるが

今は茶々とゆっくりと話したい

説明をしなきゃいけない


 「それではこれから入学式を始めます」


 「少年、今から何が始まろうとしているんだ?」


隣で鬼神がごちゃごちゃ言っているが一旦無視しよう

こういう時の大人はたまーに大事な校則の話をしているし

たまーーーにいい話をしている


 「それでは、生徒代表からの挨拶です」


 「生徒代表、理一さん」


 「はい私はこの度…」


聞こうと思っても話が入ってこない

俺はあいつのことを自分が思っていたより慕っていたみたいで

今こういう現状になってしまっていることにそれなりにショックを受けているようだった


でもこの先どうなっても

あいつは俺の友人だ


その後、大した話もなく入学式が終わろうとしていた


 「…ありがとうございました」


まずいな


これからどうやって逃げよう

きっと茶々に追いかけられる

あの感じ話を聞いてくれる気がしないし


 「では新入生の皆さんはそれぞれの教室に戻ってください」


タイムリミットはもうない

茶々はきっと帰りのHRまで待ってくれない

そこまでは逃げれたとしても教室で絶対合流するだろう

俺は誰よりも早く教室に駆け出した

周囲に誰も居なくなってきたことを確認した


 「なぁ鬼神」


 「なんだ少年」


 「俺と入れ替わって戦うのは」


 「無理だな今君と私の魂はあまり安定していない。いま入れ替わったら何が起こるかわからん」


 「絶体絶命かー」


俺も魔術を使えれば

俺も…魔術が…使えれば

そうだその手があった


 「なぁ鬼神」


 「なんだ少年?」


 「俺に魔術を教えてくれ」


目には目を歯には歯を

魔術には魔術を

もう鬼神だよりは終わりだ


 「いいね、本当に面白いよ君は」


教室に人が入ってきてHRが始まる

そこにはこちらを睨む茶々の姿もあった


今の鬼神は俺にしかない見えない状態

つまりこの授業は鬼神と俺の脳内個別授業


 「このまま始める、質問は受け付けられないからな少年」


そういうと鬼神は教壇に立ち

指でホワイトボードに文字を書く

俺の高校の初授業は命がけの授業だった


 「んじゃ、歴史とかはとぱらってやろっか」


 「まず魔術とは人体の中にある魔力というエネルギーを扱い使う技だ」


 「ただ魔力を放出するだけでも攻撃にはなるし、纏うだけで防御になる」


 「ただそれだけじゃ足りなかった人類は魔術を生み出した」


 「魔力に術式を仕組み技として昇華させる、まさに人類の叡智だ」


だいぶ言ってることはさっぱりって感じだが

今は感覚で理解しろ俺!


 「魔術にも2種類ある、誰でも使える無形魔術、そしてその身に刻まれた本人にしか使えない固有魔術」


 「だが固有魔術を使うには魔形っていう本人と繋がっている鍵となる物が必要だったり、魔道具が必要だったり、これはいまの君には無理かな」


 「省けば」


つい声に出てしまった

小声だったから多分大丈夫だが

省けばよかったじゃん使えないなら


 「まぁ今は魔力の知覚と防御と放出を…」


 「これでHRは終わりですでは皆さんまた月曜に会いましょう」


え!?

どうやら授業終了がチャイムなってしまったそうだ

先生!テスト範囲終わってませんよ!

どうすればいいんですか!

まずいこのままじゃ茶々に


そう思う暇もなく


 「おいガックー」


ポンと肩に手がおかれた


 「体育館裏、来いよ」


心臓がバクバク言っているが

これは間違いなく告白などという羨ましいシチュエーションではなく

死刑宣告でしかない

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