本編
その違和感に、気づけ――。
謎は渦巻く。ぐるぐる・ぐるぐる.......。
****ここから本編****
『マタシッパイシタカ。』
『モンダイナイ。ツギノヒケンタイニウツルゾ。』
『ソウダナ。カレラハ、ナニモシラナイノダカラ。』
『隕石衝突まで残り2日となりました。全国各地で帰省する方、自殺する方、海外に逃亡する方など、色々なことが起こっていますが、私はこうしてニュースを読み上げています。もしも隕石が――』
持っていたリモコンの電源ボタンを押すと、テレビが消える。
このニュースを見たのは何度目だろうか?
自分だけがおかしいのか、あるいは夢なのかは分からない。
どちらにせよ、残念ながら明日隕石が落ちることは変わらないのだろう。
ここ数年、地球は同じ結末をループしている。
多分、知っているのは自分ひとり。
抱いていた将来の夢も、豊かな暮らしも諦めた。
たったひとつ、なぜだか自分だけがこのループを知っていることが気になっていた。
何百回と繰り返されてきたこのループで、宇宙人だとか地球外生命体だとか、そういう話は全く出ていなかった。だとしたら、これはいつ終わるのか?ここに閉じ込められるのはいつまでなのか?
宛先のない問だけが、ぐるぐると渦巻いている。
空を見上げればくっきりと光る隕石が見えて、静けさを取り戻した町並みがある。
まだ目視できるが、明日には目が焼けそうなほどに近づくのだろう。
すべて、シナリオ通りだった。
この世界の支配者について、考えたことはあるだろうか?
あえて言うとすれば、この隕石か、隕石をもたらしている宇宙現象というべきか。
ああ、隕石が落ちる。不思議と痛みは感じない。
すべての世界が終わり、全人類が滅んで――。
*** ループ・ループ・ループ・ループ...... ***
見慣れたテレビに握られたリモコン、隕石を映し出した画面。
これで、365回目。ようやく一年が経ったということか。
体の変化は何一つない。ここに閉じ込められる理由はなんだ?なにが目的なんだ?
宛先のない問だけが、ぐるぐると渦巻いている。
ぐるぐる・ぐるぐる・ぐるぐる......。
――ん?自分は何を考えていたんだっけ。
ぐるぐる・ぐるぐる・ぐるぐる.........ぐるぐる?
あれ、いつの間に隕石が――。
*** ループ・ループ・ループ・ループ...... ***
見慣れたテレビに握ら███モコン、隕石を映し出した画面。
これでやっと、365回目。ようやく一年が██たという█とか。
――あれ?気のせいだよな。本当に365回目だっけ。数えすぎて分から██なってきた。
体の変化は何一つない。ここに閉じ込められる理由██んだ?なにが目█なんだ?
ピコン・ピコン・ピコン
幻聴だろうか。変な音が室内で鳴っている。
光る画面。スマホには知らない番号からの着信。
そういえば、母はスマホを変えたと言っていたっけ。
あれ?母は数年前に死んだはず...まあいいか。
電話に出てみても、声が聞こえてこない。
かすかに、途切れ途切れ小さな音が聞こえる。
――なんだ、この音。
聞いてことがある気がする。なんだっけ、これ......。
あ、あ、あ、あ、あ。
*** ループ・ループ・ループ・ループ...... ***
見慣れたテレビに握られたリモコン、隕石を映し出した画面――じゃない。
違う、電話だ。電話、電話......ん?なんだ、漠然とした違和感。
たしかに自分の家なのに、自分の家じゃないような。
『コイツハ、ココデオワリカ。』
『ソウダナ。モウスコシ、モッテホシカッタガ。』
声?どこからだろう。
『ソウしてクダさい』
ひとつだけ、角ばっていない、日本人のような発音。
だれだ、だれなんだ――。
『サヨウナラ、わがムスコよ』
え?いま、なんて――
どんっ
がしゃん、がしゃん
チッ、チッ、チッ
ピーピーピー
ドーン
『ツギハ――あなたにしましょうか。ようこそ、アタラシイ、ヒケンタイ』
ズザザッ
ピッピッピッ
『 ███ます 』
****あとがき****
ホラーなのかSFなのかよくわからないものになってしまいました...笑
これからも新しいジャンルへの挑戦、頑張ります!
感想・リアクション・アドバイス等、お待ちしています。
よければ、ブクマ登録もよろしくお願いします!
気に入っていただけたら、☆☆☆☆☆つけてくれるとなお嬉しいです。
↓宣伝です!他の作品を紹介しています。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/2875484/blogkey/3530405/
11/26 ランクインありがとうございます!!




