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4、復縁はできるのか・占断3

サイドテーブルから、ティッシュケースを取り彼女に渡した。


「泣いてもいいんですが、一先ず涙を吹いてください」


その言葉を聞いて、言葉もなく涙をポロポロと零しながら、ティッシュで押さえる彼女を眺める。

取り乱してはいない様子を確認して、続きを伝えていく。


「あなた自身は、これからもお相手と幸せに過ごしていきたいし、そうあり続けれると考えているのですね。

余程お相手のことを信頼して、想っているのかが分かります。

だからこそ、楽しいことを話せるし、楽しいことをやろうと行動に移したいという感覚があるのでしょう。

それに反してお相手なのですが、」


一旦言葉を止めて、私は迷った。

ここで、家が出てくるのか?

何故?


「彼は、あなたに対して恋愛感情が無くなってしまったのですけれど、何故かと言うと家族のようなカテゴリーになってしまったからのようです。

これからもずっと、あなたと恋人でいることが難しいと感じるようになったのです。

そういった感覚があるので、復縁が難しいという気持ちは、彼の方は強く感じているようです。

そして、実際に家族ではないからこそ、離れることになるだろうという予測というか、そうあるべきとも考えているのでしょう」


どうにも煮え切らない男だ。

彼女の知性などは利用できるし、一緒にいて世話をしてくれたり、気遣いしてくれることに胡座をかいている。

胡座をかいた上で、窮屈だと思って捨てたのか。

なのに、彼女の好意を利用している。

優しい振りをして。

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