ことばにふれる
ことばは、ふれるものだろうか。
音のかたちをしていても、
それが誰かに届いたとは限らない。
鳴り響いたあと、誰の中にも残らず、
ただ空へと消えていく声がある。
けれど、言えなかったこと、
飲みこんだままのこと、
壊してしまいそうで抱きしめられなかったこと──
それらもまた、ことばだった。
ふれることを怖れながら、
それでもふれたかった。
ことばは祈り。
そして、ふれあうという奇跡の、
いちばんはじめの兆し。
音のかたちをしていても、
それが誰かに届いたとは限らない。
鳴り響いたあと、誰の中にも残らず、
ただ空へと消えていく声がある。
けれど、言えなかったこと、
飲みこんだままのこと、
壊してしまいそうで抱きしめられなかったこと──
それらもまた、ことばだった。
ふれることを怖れながら、
それでもふれたかった。
ことばは祈り。
そして、ふれあうという奇跡の、
いちばんはじめの兆し。
第一章 沈黙のなかの詩(ことば)
000 朝、扉の前で
2025/07/05 16:54
(改)
001 式のはじまり
2025/07/05 16:56
(改)
002 声が届く距離
2025/07/05 17:23
(改)
003 名前と声のあいだ
2025/07/05 18:40
004 空白という名前の時間
2025/07/06 10:10
(改)
005 すれ違う静寂の中で
2025/07/06 13:20
006 沈黙のなかで、生きている
2025/07/06 15:10
007 静けさの隣に
2025/07/06 16:20
008 名前の輪郭
2025/07/07 21:37
009 らしく、いなきゃ
2025/07/10 18:20
010 ひとこと、だけ
2025/07/13 16:09