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ヒルコの娘は常世と幽世の狭間で輪舞を踊る  作者: 加藤岡拇指
海百合からの挑戦 本栖湖派出所攻防戦
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96 ヒルヒルと電気とミント

本栖湖攻防戦も終盤とかいいつつ全然おわりませんなあ。

そろそろ次の展開に行きます。がんばります。


2024/10/29 面白くなかったのでシナモロールのくだりを追加。

正直言いますと自分ずっとシナモンロールだと思うとりました。すまん、山梨王。


2024/11/01 ハンプアトゥを追加しようと思ったのに力尽きる

「これはまた壮観ですなっていうか、さっきまでカマドウマだったのに、なんでシナモロール……あれ? なんか変だなあ」

「なんか可愛くないですよ。鳴き声も川田妙子っぽくないっ!」

纐纈城から戻ってきた和三郎とヒルヒルが見たのは、派出所へ押し寄せるロールもどきの大群だった。

しかしどこかおかしいのだ。なにがどうという訳ではないのだが、やっぱりよく見ると何かがおかしいのだ。

白糸台が「俺じゃない、俺じゃないんだ!」と叫んでいるのが聴こえたが、いかなる事情でなにが白糸台のせいになっているのかが和三郎にはわからなかった。

「ワサワサ! お尻のシナモンロール部分がっ!」

ロールもどきのお尻に生えているのは、シナモロールを模した可愛いしっぽではなく、何だか残念なキチン質が生えていて、しかものたうち回っている。

「うん、あれはハリガネムシだねえ」

和三郎がパッション屋良っぽく返答する。和三郎はしばし黙考した後、顔を輝かせた。

「謎は解けたよ、ヒルヒルクン」

「そうなのか、ワサワサ!」

和三郎は「俺じゃないんだあ!」と叫んでいる白糸台に視線を向けた。

「白糸台! 君は何を想像したんだ?」

「俺が想像したのは可愛いシナモ()ロールだよ!」

うむうむと頷く和三郎。

「そういうことだよ。ヒルヒルクン」

「え? 想像したのが正しく再現されなかったってこと?」

「いやいや、正しく再現されたのさ。あれはまさしく白糸台が思い描いたシナモ()ロールだよ。私が知っているシナモロールではないっ!」

「シナモ()ロールだよね? あれ?シナモ()ロール……シナモロール?」

「シナモンたちの総称は正しくはシナモ()ロールならぬシナモロールなのだよ! 白糸台は最初からシナモロールのパチモン、シナモンロールを想像してしまったのだ」

「そうかあっ! おれは最初から中国からやって来た版権無視のご禁制品を想像していたのかああっ」

白糸台は力なく地面に頽れたのだった。

「あらまあ、そうだったのかい。私ゃてっきり、古き連中がいたずら心でやったのだとばっかり思っていたよ」

鳰鳥姉さんがにやにやと答えた。

暫く傍観していた佛淵兵庫が口を開いた。

「はてさて面妖な。先ほどまで居た紅い城もそうであったが、此処もわしが居た場所ではないようだのう。娘よ、娘。お前もそうか?」

チャンチャマイヨは兵庫の問いかけに大きく頷いた。


「そんじゃ一発かましますか!」

「ながら作業はあんまりお勧めしないんだけどなあ」

「まあまあそう言わずに。これとこれをセットしてっと」

ふわふわと浮きながらコンソールをいじっていたヒルヒルがにんまりする。

「小室の陰に隠れてなかなか陽の目を見ないこの曲でテンションを上げまーす!」


流麗なバイオリンを模したシンセサイザーの旋律にギターとキーボードが重なっていく。ドドン、ドドンとドラムがリズムを刻む。音に合わせるようにヒルヒルはきりもみしながら急上昇する。

「イルミネーションならぬ白いお化けの大群を真下に見下ろしてますけどーっ!」

「これは聴いたことがあるぞ」

白糸台が反応する。

「みんななぜか大好き『シティハンター』の主題歌ならぬ、『シティハンター2』の主題歌、PSY.Sの『Angel Night〜天使のいる場所〜』だね」

「おおー『GET WILD』ばっかり取り上げられるから、すっかり忘れていた」

と白糸台はUSTUダンスを踊りながらにんまりした。立ち直りが早い。

「お前さんも大概だね。なんといってもCHAKAの卓越したボーカルが凄まじくよろしいのだよ。GET WILDもいいけどね、昨今はそればっかなのがねえ。なんというか納得いかんなあ。ほかにもたくさん傑作があるんだよ。もうさあ後年『パラッパラッパー』という画期的な音ゲーを生み出す松浦雅也の才気が溢れかえってんのよ。それを完成させるCHAKAの歌声がまた力強くて良い」

曲に合わせて空中へと舞い上がったヒルヒルは旋回しながら衛星巨砲を撃ちだした。次々と爆散していくロールもどき。その爆発のあおりで巨大ハリガネムシも千切れ飛んでいく。

「おおー捗る捗る!」

ヒルヒルは有頂天である。

「うーやーたーっ!」

「それはエンゼルボイスちゃう、ミラクルボイスや」

和三郎はツッコミを忘れない。

大空を滑空しながらヒルヒルがガンガンとロールもどきを駆逐していく。その最中『Lemonの勇気』『Woman・S』『Parachute Limit』とPSY.Sの名曲が本栖湖湖畔に響き渡ったのだった。

気が付けば冨士の樹海のコンクリートの塀から本栖湖にかけて、なんだかよくわからない白い残骸が所狭しとあふれかえっていた。

「さてと第3陣が来る前に……」

和三郎が戻ってきたヒルヒルに向かって語りかけながら大きく間を開ける。

「来る前に…」

ヒルヒルは期待で目を輝かせる。

「ヒルヒルに言いたいことがある。なんで『電気とミント』は流さなかったんだ?」

「そっちかー」


「古のものたちとの戦いはまだまだこれから、というところかね」

和三郎に声をかけてきたのは蛙の宇宙飛行士ハンプアトゥだった。釈迦堂遺跡のスポークスマンがなぜに本栖湖に現れたのか?


ヒルヒルが流す音楽は迷いに迷ってPSY.Sにしてしまいました。

レベッカにしようか

岡村靖幸にしようか

迷ったんだよー。


PSY・S「Angel Night」(松浦VSイマサ)

https://www.youtube.com/watch?v=T3n6LusXhxU


レベッカ早稲田大学熱狂ライブ!!

https://www.youtube.com/watch?v=NNKi0yIsgsM

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