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ヒルコの娘は常世と幽世の狭間で輪舞を踊る  作者: 加藤岡拇指
海百合からの挑戦 公安8課富士へ
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39 田部未華男 伝説の超能力を語る

田部サンがやって来たのには理由があります。

和三郎の『SFXハードボイルド/ラブクラフト』と『魔界世紀ハリウッド』に対して、正しくツッコミを入れられる人間が、サービスエリアに居なかったためです。

あのボケに突っ込めるのは田部サンしかいなかったのです。

なので、その後の展開が予定していたものと大きく変わります。


2024/06/17

部分的に加筆修正。

僕は関知してませんよ。

ほんと、田部サンが鳰鳥さんとお知り合いだなんて、僕も知りませんでした。

言っておいてくれればいいのに。


2024/08/15 サブタイトルをちょっとぼかしたものに変更

田部サンが横から、ラブクラフト映画について語りだすから、僕は大混乱だったよ。ほんとどうやって来たんだろう? やっぱりあれですか? 伝説の超能力ですか?

さてと談合坂サービスエリアがひどいことになっている今、何が起きているかをまとめてみようと思う。いや、自分でもだれが何やってるのか把握してないからさ。


青木ヶ原の樹海は昔からアレやソレ、魑魅魍魎やらあやかしやらの人に災い成すものが、滾々と生み出される汚れた森として知られていた。そこから生み出されたアレやソレは、周辺諸国に害をなしていた。そんなわけで、そんな森は囲ってしまえと言う訳で、樹海をすっぽり包み込んだのが現在の青木ヶ原樹海なのだそうだ。自分の認識とは違っていたので、なんか引っかかるものがあるが、まずはそれは置いておこう。


その青木ヶ原樹海から、アレやソレが漏れ出ないようにと、囲んでいるコンクリートの分厚い壁、その上に等間隔で監視塔が設けられている。その14番目と15番目の監視塔が何者かに破壊された。

これをシュタ公が予知。シュタ公の発言から古のもの関連の案件であると推察された。

その調査のために公安8課が駆り出された。実際、調査するのは富士吉田警察署なので、ある種確認的な感じでゆるい任務のはずだった。

だから、バナナはお菓子か果物かで揉めながら、ハイエースに乗った我々が出発した。

昼食を食べようと寄った談合坂サービスエリアで諏訪神社のタケミナカタが接触してきた。

そこに謎の鳥刺が襲撃してきてタケミナカタは塵芥にされてしまった。

攻撃されたので、訳も分からないながらも公安8課も反撃に出る。

鳥刺を制圧できそうなところで、謎の花魁・鳰鳥と禿軍団が参戦する。

再び公安8課は劣勢となったが、ここで復活したタケミナカタと諏訪神社軍団が参戦。

力が拮抗したため、膠着状態となる。

鳰鳥の捨て身の攻撃で、再びタケミナカタ大ピンチ。

そこへ公安8課の一番偉い人・田部未華男が登場。

鳰鳥に停戦を申し込む。鳰鳥はこれを了承する。


そんで判明したのが、監視塔を壊したのは全力少年ならぬ鳥刺青年だった。高い塀に囲まれた樹海の中にあるモノに用があるため行ったとのこと。

一方、タケミナカタの諏訪神社勢は、公安8課に樹海に赴き、あることをしてほしいという依頼のためにサービスエリアへやって来たのだと言う。

この依頼を阻止するためにあるお方(どうみたって古のものでしょ?)から依頼されて、鳰鳥姉さんも出張って来たとのこと。

田部サンは何度かに渡って行われている、樹海内のアレソレを間引く、樹海平定作戦の第3回まで参加していたという。ただの草臥れた中間管理職ではなく猛者だった。そんな田部サンの野生の勘が、我々の危機を察知してここまでやって来たのだそうだ。どうやってやって来たのか、それは秘密ですと繰り返すばかり。絶対「エスパイ」で藤岡弘、が演じる田村良夫が、マリア原田のおっぱい揉みたくて発動した、伝説の超能力・テレポーテーションだと思うんだけどなあ。マリア原田を演じていたのは、人生のほとんどを忍者の衣装で過ごしてんじゃねえかっていうくらい、くのいち姿がよく似合う由美かおるだったりする。

「確かにマリアを強く恋慕する気持ちに反応してテレポテーションが発動するわけですが、映画ではその時、藤岡弘、が脳裏に浮かべたのがマリア原田のおっぱいポロリ映像ですからね。そこでかっこよく『マリア……』とか呟いて、能力発動してもねえ。おっぱいで発動、リビドーな衝動ととられても仕方ないですよね」

あのー、田部サン? 絶対人の頭の中覗いてるでしょ。

そういえばそれは秘密ですと言う番組があったなあ。落語家が司会やってたよね。

「桂小金治。泣きの小金治って言われてました」

って、田部サンは絶対にテレパス能力があると思います。


「そんじゃあ、鳰鳥さんたち古のものチームは樹海の中身を暴きたい。諏訪の神様チームはできれば埋め直して、秘密のままにしたいと」

「概ね依頼主の要望はそういうものであったのう」

「我々はそのままにしておきたいのだがね」

じゃあ

富士の樹海にいったい何があるのかって話なんだけど、

「あれです、えーとアレ。古のものの住居施設跡。溶岩に埋まってますけどね」

田部未華男がずばりと言い切った。

「施設跡なのか、はたまた眠っている彼らがいるのかわかりませんけどね」


そんじゃあ、青木ヶ原樹海でアレやソレが発生するのは、古のもの施設が関係してるのかね?

「それは秘密です!!」

田部サン、それ桂小金治の決めセリフだから。

つうことでおっぱいならぬ『エスパイ』ネタを書いてしまった。忍法帖シリーズの山田風太郎に対抗して、出版社の希望に沿ってお色気超能力ものを小松左京が書いたとか、その後の西村寿行のハードロマンであるところの鯱シリーズ、夢枕獏の魔獣狩りシリーズ、竹島将の野獣舞踏会あたりまで連綿と流れを辿れるとか、そういう話も入れてもよかったんだけど、そうすると60年代後半から70年代にかけての、『女体渦巻島』やら『100発100中』とか妙にギラギラした映画群、その匂いは『女体銃 ガン・ウーマン』の光武蔵人が漂わせてるとかも語りたくなるし、派生種なお色気特撮としての側面を持つ『人造人間キカイダー01』のブラジャー爆弾とか胸の第三ボタンにも触れなくてはいけなくなる。おまけに1980年代に台頭したOVAのエログロ描写にも触れなくてはいけなくなりそうなので割愛です。

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