表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒルコの娘は常世と幽世の狭間で輪舞を踊る  作者: 加藤岡拇指
海百合からの挑戦 公安8課富士へ
32/139

31 和三郎とハルコ スィングする

珍道中その2。


2024/04/22

あまりにマニアックなので。緩衝用に香港映画ネタ投入。焼け石に水だなあ。

和三郎達は府中近辺でなぞのじんプロダクション話に花を咲かせた後、八王子から相模湖へとやって来た。

「八王子は結構多いんじゃない? 8課な案件ってさ?」

「さすがに怪談話程度じゃ動かないっす。基本はアレソレ絡みじゃないとダメっす」

「ふーん。なんか八王子城での攻防とかありそうだと思ったんだけどなあ」

「牛頭大王が生きてりゃ、そういう話もありそうっすけどね。今のところはそういう案件はないっす」


香港映画のヤバい奴話に花が咲く。

「ダントツでアンソニー・ウォンだと思うんですけどね」

「まあ、気違い演じたら流石だけどさ。ルイス・クーは捨てがたいよね。若い頃の松平健みたいな顔して、結構えげつない役やってるよ」

「僕はラウ・チンワンかなあ。ジョニー・トーの映画なんかで、キレた役が多いし。悪徳警官とかやらせるとむっちゃ存在感あるっすよ」

とまあ、ああでもないこうでもないと話をしていたわけだが、結果としてはレスリー・チャンに落ち着く。

「射撃の名人なのに殺人鬼という、あれは鬼気迫ってたっす」

「『ダブルタップ』だよね。その後の彼を思うとなあ……」

一同ちょいと落ち込むのであった。

「ちなみに『ダブルタップ』の続編『トリプルタップ』の主演はルイス・クーですよ」

「「おおー」」


しばらく進むと相模湖が見えてきた。

ヒルヒルがドアにへばりついた。

「ああああっ、相模湖ローヤルA館!」

「ラブホテルだよね? ひょっとしてなんかのロケ地?」

「『仮面ライダーストロンガー』の5話にちらりと映るんです」

「お話のメインじゃないんだ」

「サブタイトルが『ブラック・サタンの学校給食⁉』ですからね。トラックに挟まれて城茂達に助けられるおっさんの役を大野剣友会の岡田勝さんが演じてるんですよ! 仮面ライダーの中身!」

「ヒルヒルって、そんな娘だったとは。黙ってればどこかのお嬢様なのにさ。口を開けば『シンドバッド 虎の目大冒険』だとか、『スター・ウォーズ』も『スター・クラッシュ』もB級SF映画なのは変わんないとか、ジョージ・ルーカスはドキュメンタリーだけ撮ってろとか、ジム・ダンフォースはいい仕事をするとか、ピュン先生の『キャプテン・アメリカ』こそ至高!とか、おじさんもわかんない話ばっかりするんだから」

「いやいや、半分以上言ってないこと混じってますよー! 自称黒澤明の弟子ことアルバート・ピュン先生の話はしてないはず。特にジョージ・ルーカスは監督するなとは言ってないです。それにしても怪獣が出現する湖って、なぜか相模湖すっとばして富士五湖に行っちゃうんですよね。大抵、芦ノ湖。レオゴンもビオランテも芦ノ湖。仮面ライダークウガも芦ノ湖、ウルトラマンAも芦ノ湖」

「でも、『ジョニーソッコと彼の飛行ロボ』は相模湖で戦ってるじゃん」

「17話『赤富士ダムを破壊せよ』だ!」


二人の不毛なやりとりを聞きながら運転を続けるカデちゃんが嘆く。

「佐々門姉さんが二人を組ませたのは正解なんだろうけど、ちょっと何言ってるかわかんない話ばっかりしててうるさいっす」

カデちゃんちょっとお冠である。リンちゃんは県境越える時以外はずっとケンゾーと寝ていた。さすがに大騒ぎするヒルヒルの声でケンゾーが目を覚ます。

「腹減った、下がるよ、パラメータ」


というわけでお昼ご飯を食べることとなった。

一行はEXPASA談合坂 (下り)へ向かう。


樹海に着くまで、こんなバカ話続けるのはなんだよなあと思うので、

次辺りでなんか投入します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ