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ヒルコの娘は常世と幽世の狭間で輪舞を踊る  作者: 加藤岡拇指
八雲式端末 其の弐
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128 シバテツ モジュールの正体を推理する

知らないうちにヤクモデバイス編になってますな、休符記号。


2025/04/14 ちょとずつ更新。というか概ね「峰」についての記述を更新。なんだろう?俄然峰が喫いたくなってきました。

シバテツは店じまいの真っ最中であった。

洗ったグラスをふいて所定の位置に戻した。明日は燃やすごみの日なので、ごみをまとめて口を玉結びにする。確かごみ処理券はまだ残っていたはず。エコだなんだと言いながら、行政とかはいい紙使って印刷してる気がする。調べたわけじゃないけど、きっと再生紙なんてほとんど使ってないんじゃないかな。いや、どうだか知らないんだが。

店の前に生ごみを出して扉を閉める。

カウンターの椅子に座って一息つく。徐に峰を一本取りだして、咥えると火をつけた。仕事の後の一服は何よりだ。しかも入手がめんどくさい峰。日本の煙草なのに日本国内では購入できない。

日本国内での嶺の販売は2010年に終了している。もともと手に入りにくい煙草、高級な煙草であった峰は、輸出仕様の煙草となった。だから、国内では買えないのだが、羽田や成田の空港の免税店では購入が可能だ。父親が美味しそうに峰を喫っていたので、なんとなくシバテツも喫うようになった。

最近は海外に行くというお客さんに頼んで買ってもらっている。いつでも喫えるわけではないが、国内での購入方法を知らないのだからして仕方がない。


鈍い金色に光るボックス型パッケージをくるくると眺めてみる。筆文字の「峰」の文字が勇ましい。

「昔は銀色だったよな……そうそうこんな感じの渋い銀色だった」

独り言をつぶやきながら、ハナが置いていった金属の箱をみつめた。ハナのテンションに流されて、そのまま受け取ったわけだが。これはいったいなんだろう。

掌に乗るカートリッジ状で、大きさとしてはゲームボーイのカートリッジくらいか。しかしやけに重い。片方に差し込み口がついている。そこに刻印されたロゴマークは見たことのあるものだった。胞子が3つに枝分かれしたような。

「これUSBだな。でもこんな規格みたことないな」

基本、この三又に分かれてる胞子のロゴマークがついていればUSBだ。差込口の種類やバージョンの違いで、ロゴマークがちょっとずつ違うらしいけど、そこまでは知らないや。

裏面に見た事のある家電メーカーのロゴがあった。その下にシリアルナンバーらしいものもプリントされている。

「AC000W……」

なんとなく気になったのでスマホでシリアルナンバーを検索してみる。

検索結果はSHIMANOのサスペンダーを筆頭に、この箱に似た画像はヒットしなかった。

「この中に何が詰まっているんだ? 違法ゲームデータとか? どっかの顧客リストとか、裏帳簿とかかなあ?」

映画オタクなシバテツの妄想がクルクルひらめく。


ドアが開く軋んだ音が響く。

「もう締めちゃう?」

女性が声をかけてきた。ドアを少しだけ開けて顔を覗かせている。

「ああ、大丈夫っス」

同じ街でスナックを開いているママさんだった。確か占いをう売りにしていた気がする。

シバテツはママさんがシバテツの掌の上の箱を凝視していることにすぐに気がついた。

いやあ、本編のあまりのグダグダ加減、というか迅速に物事を進めようと思うんだけど、どうにも手がかりというか手ごたえがなくって、このまま続けるとすごーく詰まんないモノになりそうな予感がするのです。書いてる自分がワクワクしないんだもん。そんなので書いていてもよろしくないなと思いました。

いやあ、ラブクラフトも勉強しているんだよ。『Venus/ヴィーナス』も観たんだよ。2年前にスペインで公開されてたのに、ようやく日本上陸なんだぜ。しかもドラッグ犯罪とコズミックホラーが融合するという力業! 主役のエステル・エクスポジトが勇ましくも美しいっ! 腹をナイフで抉られて、縦に割かれたって、建築用のタッカーでバツンバツンと傷口塞いで、銀色のビニールテープで巻いて補強して、魔女とマフィアに立ち向かうんだぜ!

しかし、なんでラブクラフト題材を映画化すると『パラダイム』的な展開になるんだろう? ジョン・カーペンターってある種の指針になってるんだろか?

あまり勉強になってないか……。

ということでヤクモデバイスにまつわるエトセトラを。

カニ食べ行こうと思います。

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