表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様わたしの星作り_chapter One【短編・完結済み】  作者: 草壁なつ帆
天地創造
4/21

4.ゾンビさん観察日記



巨大なサボテンの足元にて、ゾンビさん達はゆらゆら立っています。


三人で双葉の芽を取り囲んだまま。あれれー? 永遠なのかなー? と思うぐらい、まったり時が進んでいました。


そのうちに日が暮れ、また日が昇る。この星は自転をすることで昼と夜を繰り返す、地球と同じシステムです。


なので私も、自転に合わせて星の周りを平行運動しながら彼らを見守っていこうとしました。







【急に幕開け! ゾンビさん観察日記ぃ~】



一日目:晴れ

ゾンビさん達が謎の芽を見守っている。

ゆらゆら揺れている。上半身が安定しない。



二日目:晴れ

今日もゾンビさん達が謎の芽を見守っている。

夜も見守っていた。ゆらゆら揺れていた。



三日目:晴れ

一人のゾンビさんが座った。

でもゆらゆら揺れていた。上半身が安定しない。



四日目:晴れ

まだゾンビさん達は見守っている。

謎の芽は一向に成長しない。

成長はしないが枯れもしないのも逆に怖い。



五日目:晴れ

ゾンビさんが一人去っていった。



六日目:晴れ

またゾンビさんが去っていった。

座ったゾンビさんはまだ謎の芽を見ている。



結果:進展なし

考察:ゾンビさんは二足直立のコツを少し掴んだのかもしれない



【おわりダヨ】







観察から離脱したゾンビさん達は、また砂地に寝そべって動かなくなってしまいました。

一人だけは相変わらず謎の芽を見ています。でもそれも何の進展も見せません。


追加で六日くらい見守りましたけど、謎の芽にもゾンビさんにも、これといった転機は訪れませんでした。


夜になるとゾンビさん達が裏側に行く……つまり私が星の自転と平行運動するのはやめたということです。


努力のわりに得るものが無いと自然にそうなります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ