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神様わたしの星作り_chapter One【短編・完結済み】  作者: 草壁なつ帆
天地創造
3/21

3.兵器が出来た




砂地のこの星に緑が欲しいと思った私です。でも失敗するかもしれないと思うと尻込みしてしまいます。


あれから私の力で微風を吹かせましたので、ボロ雑巾(ゾンビ3、ゾンビ犬1)はわずかになびいていますし。







緑、そう、グリーンは……ええっと。


失敗したくない私は大規模な改造は遠慮して、鉢植えサイズのミニサボテンを思い浮かべてみることにしました。


"ええい!"


スポンッ。







そうして砂漠の真ん中に現れる鉢植え。ちゃんと思い描いた通りのミニサボテンです。


その大きさは、地面に散らばったゾンビと比較することでよく分かりました。


直径はゾンビが100人並べても足りそうになく。

長さは図りようがありませんが、直径の5倍はありそう。


"ほ~ら失敗したあああ!"


宇宙から見たら手のひらサイズだったんですよ。地上から見たら超高層ビルでしょうけど。







砂地の星に新たなシンボルが完成です。立派なトゲが実に禍々(まがまが)しい。このサボテンはもはや兵器だと思います。


こんなにすっごい兵器が目の前に突然現れたのに、ゾンビさん達は見向きもしません。へにゃへにゃ砂地に寝転がって笑っているだけ。


"なんだこれ"


なんかもう匙を投げ出したいです。







"と、みせかけて、ほらよっ!"


スポンッ。何気なく放った私の力で砂地に1つの芽が生えます。見事に美しい、ごく常識的な双葉の芽ですよ。


"よし。もう私は何もしない。何もしない神なので"


難しく考えない。とにかく芽が出ろとだけ念じたのです。この芽がどんな成長をするのか分かりません。成長しないかもしれません。


"おや?"


しかしゾンビの方に思わぬ反応が。

三人とも急にむくりと起き出して、よたよた歩いて謎の芽を取り囲むように集まってきました。


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