表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
売れない地下アイドル、転生す  作者: ぷぃなつ
7/591

07 イベントのお知らせ

 次の日、私の名前はフィナ・エスカに決まった。

 アニメの主人公の名前を2つくっつけただけなのだが、まあ良しとしよう。

 ちなみに少女の名前はサナで姉はサユリとのこと。


 サナは画面を通してこちらを見ながら眉をひそめた。

「ん? 何だろうこれ。イベント……。」


「え、何が?」

 その瞬間、私の目の前に例の長方形の枠が表れた。


【イベントのお知らせ】

 『第4回 初心者のど自慢大会』を開催します。

 クラス昇格の大チャンス! ふるってご参加ください!


 対象クラス;X、Y、Z

 エントリー期間;6月7日(火)~6月30日(木)

 結果発表;7月10日(日)


 ※音声データの入力は下のアイコンをクリックして手順通り行ってください。

 ※6月30日(木)の日付が変わるまでに音声データを送付してください。

 ※音声データはソフト内にある送受信フォームから送信してください。

 ※期限が過ぎると受付けできませんのでご注意ください。

 



『あぁ、クラスって乙じゃなくてZだったんだね……。』

 等と考えていたら例の音声が話し出した。


「このイベントで認められるとクラスが昇格します。」

「ふ~んそうなんだ。」


「さらにステータスが上昇したり新たなスキルが付加されることもあります。」

「ほうほう。」

「……。」

「あれ? 『今更焼け石に水ですけどね。プフーッ』みたいなの来るかと思ったけど。」

「……。」


「ほう、さては上司に叱られたな……。」ニヤリ。

「……えぇ、その通りです。」

「その通りなんかーい!」


「次やったら減給って言われました。」

「友達いるから上司もいるだろうと思ったら図星か。てか減給って!? 給料あるんだ!」

「減給されたら海外旅行もユン君のコンサートも行けないよ~。(泣)」

「一度そっちの世界、行ってみたいわ!」


 音声との会話はサナ側には反映されてはいない様子であった。

 サナはイベントの告知ウィンドウを早々に閉じて言った。

「ねぇ、ストスト歌える?」


「歌えいでか!」

 3年前に大ヒットした私も大好きな歌「ストーリー・ストッパー」。

 もちろん十八番です。


 それから1時間ほどぶっ続けで歌い踊りまくった。

 それほど激しい振り付けではないが、サナもさすがに疲れたらしい。

「休憩しよう。」

 そういってサナは1階へ降りて行った。


「そういやぁ、箪笥たんすの中ってまだ見てなかったなぁ」

 言いながら私は白い箪笥たんすの方へヨタヨタと近づいて行った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ