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一旦落ち着く第九話?

色々あって投稿遅れました。

すいません。

 バルさんとロキの戦闘の後、謎の男が来てアトラスさん?を連れて何処かへ去って行った。

 バルさんによると男は序列8位 ヴァルトラと言うらしい。

 どうやら序列側は城でまた異世界召喚をしようとしていたらしい。

 バルさん達は異世界からまた何か連れてこようとしているとは分かっていたが、異世界召喚にも不等価転移など色々とある様で、城と繋がっていた10の異世界との道でどれを切ればいいか分からなかったため、ロキが口を滑らすのを待ってたからだった様だ。

 今回は僕の時と同じ等価転移というものらしく、それで幾つか道は絞れるよえで、されに地下に溜まっている魔力量から更に世界を絞り込んで特定したらしいけど、難しい事はよくわからない。

 


 聖達はあのあと王城を落とした後に戦後処理を終わらせて魔王の国に帰って来ていた。(聖の場合は移住)

 聖は功績を認められて国籍を無事に取得。

 数年は豪遊していられるくらいのお金、この国での学校への進学。そして、聖が前の世界から密かに夢見ていたヨーロッパ風の屋敷と、それの管理をしてくれる使用人達(給料は魔王のポケットマネー)を報酬として与えられた。



「あー、やっぱりヨーロッパ風の屋敷っていいな〜。小さな庭、いい感じの大きさの木とその木の枝に溜まる小鳥のさえずり、そして美味しいお茶を飲む。」


 聖は異世界を満喫していた。これでもかと言う程。

 聖は中等部に入ったが、飛び級で高等部に進学が中等部編入初日に決まった。

 この世界と現代社会では文明レベルが違う為が数学は小学校レベル。

 文学はかなり発展しているが、そこそこ本を読む者からするとそこまで難しくない。

 聖は中学ではそこそこ出来る生徒だった。

 しかし、文明レベルが低いこの世界基準では天才だ。

 さらに、歴史はこの国に来るまで空き時間にする事が無かったので本を読み漁った事が功を奏してやることなし。

 魔法と剣術は賢者、剣聖がうんたら以前に化け物じみた才能を持っていた様でこちらもこの国に来るまでに色々やっているうちにブラックワーカーと同程度まで成長した。

 今は高等部への搬入手続き待ちで、褒美に貰った屋敷で寛いでいる。


「セイ様、ファス様が御前になりました。いつもの部屋にいるとの事です。」


 聖にそう話しかけたのはセバスチャンと言う執事だ。

 聖は明らかに嫌そうな顔をしてこう言った


「分かった。少し王都をぶらついてくる。ファス様には急用で少し前に出て行ったと伝えておいてくれ。」


 セバスチャンは目を閉じて呆れた様に言った。


「セイ様、今日は門の前などにペクウニア様達が配置されている様です。」


 聖はひきつった顔をしながら


「なら高等部編入の課題があるからお会いできないと」


 と言うと、セバスチャンが諦めて下さいと言いたげに、


「ファス様は高等部で1番の成績を収めておられます。」


 聖はそれでも諦められない様で


「うっ、そうだ体調が優れないと」


「なら、私が連れて来たフィールスに治して貰ってはいかがでしょう?」


 聖が最後まで言う前に突然誰かが話に入って来た。

 聖は振り返りひきつった笑みを浮かべて言った。


「ファス様、よくお越しくださいました。今日はどう言ったご用件で?」


「あら、セイ様。こんなに畏まらずにファスと読んでください。私達の仲じゃないですか。」


 聖は何故かファスに付き纏われていた。

 救出後にすぐ国に送還されるはずだったが、無理を押し通してトラスト王国(聖が召喚された国)に聖達と留まる事になった後、事あるごとに聖を呼び出していた。


 何でこんなに付き纏われるんだ?

 そこから聖は王都を見て回りたいと聖を図書館から引っ張り出し、食事の毒味がかりをして欲しいとバルとのコルト(地球で言う将棋やチェスの様なもの)中に連れ去られて先程食べたばかりなのにまた食事を取らされたりと。


 聖はファスの事を嫌いではなかったが、面倒くさい王女という認識でいた。


「いえ、流石に私の様なものがそんな呼び方など、それと誤解を招く様な言い方は辞めてください。」


「あら?誤解を招く様な言い方?しっかりと仰って頂かないと分かりませんわ。」


 ファスはもじもじしながらそう言った。


「分かりました。じゃあ今の話は忘れて下さい。それで、今日は何のご用でこられたのでしょうか?」


 聖がそう言うとファスは少し残念そうに話し出した。


「はぁー、そんなに恥ずかしがって。まあいいでしょう。今日は聖様が明日から高等部に通える様になっると言う事を伝えに方のと、それに伴い制服などのサイズを測りらなければならないので私がいつもお世話になっている洋服店にお連れしようと。ん?どうされました?」


 聖はファスを笑っていたが目は親の仇を見るかの様になっていた。


「高等部への進学はまだ1週間ありましたよね?」


「セイ様の様な方を放っては置けないと私から学園長に直談判して()のクラスに明日から入れる様にしました。」


 この王女、よくも僕の平穏な日常を、まあ仕方がないか。学校自体は嫌いでは無い...うん?


 聖はそう思っていると一つおかしな点に気づいた。

 つい2週間前に服のサイズを測り中等部の制服を作って貰ったので、その時のサイズでもう一度作ればいいはずだと。しかしこうも思った、この王女ならどうやらその時の記録を処分してしまった様でとか言いそうだと。


「ファス様のご配慮には恐れ入りましたが、服の寸法は中等部の時に測ったものを使えばいいのではないでしょうか?」


「あー、私もそう思ったのですが、どうやら何かの手違いでその時の記録を紛失してしまった様なので、明日から学校という事もありますし今から測りに行かないと間に合いませんわ。」


 ファスはニコニコしながらそう言った。


 この王女やりやがった。

 なんで、紛失した事知ってるんだ?ん?私がやりました。って言ってる様なもんだろ。

 それに今から測ってももう間に合わないだろ。絶対に裏で既に僕のやつ用意してるな。


「それは大変ですね。ですが、今から行ったところでどうせ間に合いませんので、明日は中等部の服で行きます。洋服店には中等部の服を渡してそれと同じサイズの物を作ってもらいます。セバス頼めるか?」


 決まったな。


 聖はそう思っていた。

 しかし、どうやらファスの方が一枚上手だった様だ。

 セバスはこうなると分かっていた様に淡々とこう答えた。


「中等部の服は不要かと思いましたので処分してしまいました。他にあの様な服をセイ様はお持ちでないですし、今日を機会にいくつか服を見てきては?」


 知ってたよ。やっぱりお前も一枚噛んでたな。


 私の主人はセイ様です。私はセイ様の為を思い行動しました。


 聖とセバスは目で暫く会話をした後、結局は聖が折れてファスの方に向き直ると、そこには先程よりもご機嫌なファスがいた。


「では参りましょうか。」


 ファスは聖の前に手を伸ばしてそう言った。


「私の負けです。」


「負けとは何の事ですか?」


 聖はファスの手を取ってそう言ったが、ファスは無関係ですで突き通すようだ。

 聖はファスに引かれながら屋敷の正門に向かって歩き出した。

 


 三月二八日

 しばらくは余裕があるのでその間に頑張って三つ目の世界での話の終わりまでを投稿したいと考えてます。

 この作品自体の終わりは今年中に終わりに出来たらと考えてます。

 私生活で色々とあって思ったよりもダラダラとなってしまいました。

 4月からまた色々と環境が変わるので正直なところどうなるか分かりませんが、応援して頂けると幸いです。

 最新話は週末までには投稿したいと考えてます。

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