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これからどうなる第四話?

 合流地点に着いた聖達は、キャラバス達と今後の作戦の確認を行おうとしていた。


「それでキャバラス殿、ドルクルド殿達救出の後に混乱を起こすという事だったが、急に変更とはどう言うことですか?


 聖はドルクルド達を連れてきて直ぐに、キャラバスに呼ばれ別室に来ていた。


「それが、少し前に新しい情報が入って来て軍の上層部が少しごった返しているんだ。」


 キャバラスが言うには、数ヶ月前に魔族の国ディオルドの王女が、人間側との交渉の時に拉致されていたらしく、拉致された事は公にせずに、裏で助ける為に動いていたらしい。

 それで、今回の作戦で特殊部隊的なのが助けに行く予定だったが、王城に侵入している時に情報になかった罠があったらしく、それにより死者は出なかったが、重症者を出してしまい、敵にも気付かれたので已む無く撤退して来たと言う。


「ここまで話したら何となく予想はつくと思うが、セイ殿には王女救出を頼みたい。勿論、先程の話に出てきたシャドウワーカー(特殊部隊的なの)も同行する。前の作戦の失敗で警戒されているだろうが、今相手は捕虜救出の件が発覚して大騒ぎになっている。かなりの危険はあるが機会は今しかないのだ。」


「分かりました。」


「ありがとう、君には本当に申し訳ないと思っている。君に選択肢が無いと分かっている。だから本当に本当にすまない。」


 キャバラスは服の第一ボタンを外して(元の世界で頭を下げる行為)そう言った。


「大丈夫です。報酬分の仕事はしますので、私のディオルド内での身の安全などはちゃんとお願いしますよ。」

 

「それは勿論だ!ティルンドル(この世界の世界樹で、この世界の生命全てが崇めている。)に誓って君への報酬は保証しよう。少し話がそれてしまったが作戦について詳しく説明しよう。」


 そう言うと、キャバラスは城の見取り図を取り出した後にベルを鳴らした。


           コンコン


「入ってくれ。」


 ベルを鳴らして暫くすると、黒尽くめの2人の男が入ってきた。


「セイ殿、こちらがブラックワーカーのメンバー、ペクウニアとアルジェンティです。」


  そう紹介されたうちのペクウニアと呼ばれた男がこちらに近寄ってきて、手の甲の方の手首のボタンをこちらに向けて(こちらの世界の挨拶)きたので、聖がそれに応えると


「初めましてセイ殿、私はブラックワーカーでリーダーを勤めております。ペクウニアです。」


 と言い、後ろにいるアルジェンティに目配せをした。

 そうすると、アルジェンティは前に出来て


「私はブラックワーカーで副長を務めております。アルジェンティです。」


 アルジェンティの挨拶が終わると、キャバラスが話を始めた。


「顔合わせを終えていきなりだが、作戦の説明をする。まずはこの地図を見てくれ。」


 キャバラスはそう言うと、城の見取り図を指差した。


「今回の目的はあくまでも王女の救出だ。戦闘は最低限にする必要がある。前回使ったルートや他のルートもおそらく何かしらの手を加えようとしていると考えてるのが普通だろう。だか、知っての通り現在、王城内は捕虜と勇者がいなくなった事で大混乱を起こしてまだ全てのルートに手を回せていないだろう。」


 そこまで言うとキャラバスはある通路を指差した。


「このルートは旧王城時代に作られた隠し通路で地下の奥の方にある。今、城の兵は上から順に通路を塞いでいるだろうからまだここまでは辿り着いていない筈だ。それに、この通路を出た道を横に9メートル上に13メートルほどの所に王女が囚われている牢がある。これぐらいの距離なら魔法で一気に穴を開けて牢まで繋げられるだろう。後はものルートを辿ればいい、もしもこのルートが使えなければ」


 そこまま話は暫く続き、話が終わると聖達はすぐに通路の場所へ向かった。


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