新メンバーで第二九話?
どうも、月夜です。
これいつ話進むんだよってなってると思いますが、過去の回想は後4話以内に終わらせる予定です。
前もなんか何話くらいでどうとか言って結局は全然違ったけど、今回は本当にそれぐらいで書きます。
以上
現在(前話から約4時間後)
「と言うしだい。」
あの後(27話参照)、バレオはいい感じに要所要所を誤魔化しながらも、一応の自分が知りうる現在までの流れを伝えた。
傭兵達もある程度状況を理解し、バレオに幾つか質問を始めた。
「つまり、あなたは使徒であり悪しき者がこの迷宮にいるから退治に来たが、自分だけでは対処出来ないと分かり応援を待っていると?そしたら俺らの気配を感じて助けに来たのを、こっちが敵と勘違いして戦闘を始めちまったってことでいいん、ですか?」
マールストは慣れない敬語を頑張って使いそう質問した。
バレオはマールストの質問に首を振った。
「使徒も間違いではないが、それだと少し語弊があるかもしれない。神から力を与えられ神託を受けて動くという点では使徒と言えるが、神に身を捧げているわけで無く、神託を受けた時だけその力を行使してそれ以外は自由にやらせてもらってる。まあ、それ以外は大体あっている。」
「分かりました。それでこれから私達はどうすれば良いのでしょうか?」
「うーん、ここに居ても良いと思うが、上まで頑張って目指した方がいいかもしれない。俺が下で遭遇した奴が追ってきているかもしれない。そいつはセーフエリアなどお構い無しだったからな。」
「それは雷を操る魚人ですか?」
殺魔会 パク・ジョンファンが尋ねた。
「それは皮膚は黒く、ヌメッとしていてギョロメでヒゲの長いやつですか?」
「はい!そいつです!」
バレオは一瞬考え込む様な素振りを見せてから立ち上がり、傭兵達を見回しながら言った。
「恐らく、今聞いた特徴から考えるに俺が遭遇した奴、兜を被った奴と一緒にいた奴だろう。そいつ自体は何とかなるが、兜、一緒にいた兜は不味い。それがこの階層に居たと言う事は兜も一緒にいるかもしれない。全員、最低限の回復は終わって動く事は出来るだろう?状況が変わった今直ぐに移動しよう。」
「分かりました。私達はあなたの判断にしたがいます。」
そうして、バレオ達はセーフゾーンを出て上層を目指した。
途中、何体か魔物と遭遇し戦闘をしたが、どれもそれ程強くなく星は高くても8程度だった。
「なあ、何かおかしくないか?」
バレンタイン傭兵団のジョン・シュタインがマールストにそう話かけた。
「魔物の強さと迷宮の星の事か?」
「ああ、あの時は色々とあって動転していて考える余裕なんてなかったが、今考えるとおかしくないか?」
「魔圧計の星の数と魔物の強さが合っていない。それに星11以上の迷宮なのにその魔力の強さを俺達が感じられなかった。そこから考えられる事は」
「魔圧計の故障、そして俺達は思ったりも深い層に居ない、そしてあの魚人はイレギュラー中のイレギュラーでそれと、あの使徒様が言ってた兜と遭遇しなければ何とかなる。」
移動中に会話をしていれば普通周りにも聞こえる。勿論、この会話もしっかり他のメンバーの耳にも入っている。
他の面々も同じ事を考えていた様で答え合わせができて少し張り詰めた空気が元の感じに戻った。
それからも彼らはバレオとひたすら上を目指した。魔物を倒して階段を見つけ、一層、一層、また一層と上がって何事もなく上がっていた。そして、
「おい、この別れ道さ、第一層の時に通らなかったか?ほら、あそこに休憩した時の跡がある!」
ルドルフがそう言うと皆は飛ばされる前に作っていた地図と分岐の周辺を照らし合わせ始めた。
「つまり、これは一階層に戻ってこれたって事か?」
マールストがそう言うと皆は歓喜の声を上げた。
「嬉しいのもわかるが、まだ迷宮から出た訳じゃない。あの兜なら迷宮の外に出る可能性も捨てきれない。」
皆はバレオにそう言われ、気持ちを引き締め直すと地図を頼りに出口に向けて再出発した。
その時、皆はもう助かった気でいた。
このまま無事に帰還して酒場でこの話をして回ろうと考えたり、組合に苦情を入れてやろう。息子、娘と早く会いたい。皆各々、出た後の日常を思い浮かべていた。
しかし、
「魔使いは全員、氷、土系統の魔法で通路をふざけ!後はポーションを飲んで少しでも足を速くして全力で走れ!」
バレオはそう言いながら先頭から一気に最後尾まで走り抜けると、トラップ系の魔法をありったけた後、土系統の上位魔術で鋼鉄の壁を作りながら走り出した。
「早くしろ!兜が来る!追いつかれたら終わりだ!」
傭兵達は血相を変え、全総力で出口に向かった。
「アスセラレーション、エンハンス ストレングス、スタミナ、リービングパワー、ウィンドブレッシング、オートリカバリー」
バレオは傭兵全員に出来るだけの強化魔法などをかけ、最後尾で魔法使い達と一緒に道を塞いでいく。
「魔力をケチらずに出来るだけ強い魔法で道を塞げ、回復薬はこれを、魔法使い以外は前に魔物がいたら叩き殺して端に寄せるなり、ボックスに入れるなりしろ!」
こうして、傭兵達は死にものぐるいで出口を目指した。初めは分からなかったが、段々と後ろから何かが、物凄い魔力を持った何かが近づいてくるのが感じられた。
この時、全員が人生で最高のパフォーマンスをしており、バレオ含め、傭兵達も皆、死が迫る中で潜在能力を引き出して自分の中の壁を破っていた。
「誰か、後どれくらいか教えてくれて!」
「まだ後五限(約1時間半)くらいあります!」
マールストがそう叫ぶ。
その言葉を聞いて皆は地獄に叩き落とされた気分になった。
「てかさ、よく考えたら銀糸使えばないか?」
オルフデールの集い アルミル・ボッシュが不意にそう言った。
「確かにそうだ!今直ぐそれで脱出を!」
「そうだ、そしたら皆で船に!」
アルミルの名案を受けて皆がまた活路を見たが、
「まて、使徒様はどうするんだ?」
「「あ、、、」」
その瞬間、皆が鎮まりかえり視線はバレオに集まった。
何とも言えない空気になり、それはこのまま追い付かれるまで続く様にも思われた。
「いや、名案だ。完全に抜けていたよ。銀糸なら俺も持っている今直ぐに使おう。」
バレオはそう言いながら懐から銀糸を取り出した。
「良かった。それじゃあいきますよ。」
マールストはそう言って糸を取り出して魔力を込めた。他のメンバーも続いて魔力を込めていき皆が光に包まれてゆき、次の瞬間にはその場から姿を消した。
「よし!脱出成功だ!」
傭兵達はお互いに抱き合ったりして迷宮からの脱出を喜ぶ。しかし、またバレオが現実を突きつける。
「兜が追ってくる可能性がある。早くこの島から離れよう。」
「しかし、離れるって言ってもどうするんですか?奴らは1時間もすれば出てきて直ぐにでも追ってくるし、魚人は見た目的にも水中も行けるだろうし海に出たら逆に不利なんじゃ?一番近い陸地まで15刻はかかります。」
殺魔会 劉 慶雲がそう言うが、バレオは笑いながら返事をした。
「いや、3、4刻の所にいい島があるじゃないか。」
「それってまさか?!」
傭兵達は一瞬キョトンとしていたが、直ぐに何処の事を言っているのか理解して、震え上がった。
「水竜王 アクウェルの住まう血竜島。あそこに向かう。」
小説でカットしたらダメなところもカットしたのでその部分の情報投下しときます。
前話でバレオが引きずってたのは魚人にやられた傭兵で息があった人達です。
バレオが戦闘ストップさせた後に治療されて今回の回ではみんなと一緒に元気に走ってました。後、魚人は2匹(エレクトロフォラスとボルタイ君)いて、バレオが合ったのがボルタイ君で、傭兵達が合ったのがエレクトロです。
因みに、エレクトロはセーフゾーンの前で出待ちしてたのでバレオに殺されてます。
後、前回くらいに「投稿頑張る」的な事言ってまあ、自分の中では有言実行してるつまりですが、これでも遅かったらすみません。これ以上のペースは出来なくもないけど途中で蒸発しそうなのでこれで勘弁してください。




