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ブラック王国

 勇者が召喚されてから日が変わった。

 魔王軍到着まで後2日、勇者は少し格闘技の経験はあるが、剣については全くの素人。

 そのままではまず、戦える状態では無いし、訓練する時間もない。

 そんな極限状態のなかで、勇者 聖はある思考に辿り着いた。


(別にこの国に恩なんかないし魔王軍に寝返るか?)


 普通、勇者が捕まればほぼ確実に殺されるだろう、流石にその常識は残っていたので、聖は1人思考を巡らせていた。




           時もあった。


今、この状況を見て答えは出た。

迷ってた自分が恥ずかしいくらいにスパッと答えがでた。

だって、今、目の前の光景見せられたらどっちが悪いか明白じゃん

その光景とは


兵士A「おい、こいつ捨ててこい」

兵士B「先輩、勝手に捨てて良いんですか?前もそんな事言って隊長に怒られたじゃないですか」

兵士A「今回は隊長からの命令だ、それにほら勇者様も見ている。自分をアピールするチャンスだぞ!」

兵士B「まあ、じゃあ」


この会話の捨ててこいと言ってる者、それは異種族の捕虜である。

どうやら、聖を召喚する際の魔力を補う為にここにいる魔族とドーフその他の種族の魔力を使った様だが、負担が大きく反動で廃人のようになった者を捨てる、すなわち殺処分の様な事、いや、これは虐殺と言った方がいいだろう。

 そして、聖はおもった。

そんな事をやってる連中だ、どうせ使い捨てにされる。と、

そう思ったのは、何か魔族の方達の体はボロボロで服が原形止めてたら良い方で、鞭か何かで叩かれた跡あるし、床に布切れ(おそらく服)が散乱している状態や、ここ来る前にドーフが武器作ってる光景をみたからだろう。

徹夜しましたってレベルではなく、○ぬ10秒前くらいの目をしていたドワーフ達、兵に聴いたら10日ぶっ続けで武器作らせてるそうな。


案内役「たかが10日ごときで倒れるとは、ドーフも所詮は使い捨ての駒ですね。」


 これを踏まえて聖は、


って言ってたし、うん、マジで怖い、いやこれ、仮に四天王、倒せても休憩なしで前線送られそう。

うん、やっぱり魔王軍行ってみよ。


 と、心を決めるのではあった。



 そして次の日。

実は聖、王城を案内されたさいに、魔族側のスパイと接触していた。

それで捕虜救出を手伝う事を条件に、魔王軍に入る事を打診しようと話を持ちかけられた。

もしダメでも、楽に死ねる様に頼んでくれると言ってたのでまあ、戦って苦しむよりはマシかと思い了承、それで大まかに計画を聞きくと、


1、上手い事言いくるめて捕虜を外に出すように誘導


2、捕虜を地下から出す手伝いという名目で地下にいく


3、同行している兵士を始末する


4.魔法でトンネルを作り城外逃げる


5、別行動の救出部隊に引き継ぐ


6、自分が混乱を起こして時間を稼ぐ


7、自分も王都からでる


そして、同日となった今日、何とか魔族の人達のところに行ける様になったが、


「わしも行こう」


王様がこう言い出して当初の予想してたらより兵が多くなり、しかも王様の付けてる王冠は魔道具らしく、伝説では魔王おも退ける事ができるほど協力な力を持っているらしい。


(うん、終わったな。これ失敗する。てか俺呼ぶよりその魔道具使えよ!まあ、うん、どうしよう...)

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