登場人物紹介
九衛大門
私立探偵。
通称・悪魔の証明者。
大富豪南家の御曹司。23歳。
しかしとある理由から実家からは距離を置いており、婿養子であった父・天吏の姓である九衛を名乗っている。
また、朴念仁。(これについてはcertification3の事件が影を落としている。)
特撮オタクであり、関連する玩具やグッズを事務所の一角に飾っている。
そもそもの原因やいない者の証明など、
一見不可能な証明に挑む。
探偵事務所の他にカフェ・HELL&HEAVENを経営し、また先述の趣味が高じて特撮撮影アシスタントのアルバイトもしている。
過去に殺人を犯した記憶が断片的にあるが、それが単なる思い込みか厳粛な事実かは分かっておらず自分の中に悪魔がいないという証明に力を注ぐようになる。
日出美
フルネームは円山日出美。
事務所の近くに住む女子中学生。13歳。
私立中高一貫校・柘榴学園中学高等学校に通う。
大門の妻を自称しており、事あるごとに主張する。
道尾妹子
大富豪道尾家の令嬢。
私立聖凱女子大に通うジャーナリスト志望の女子大生。21歳。
学年は一浪しているため2年生。
予知夢を見るという自身の事件捜査のため、
九衛大門探偵事務所をお忍びで訪れて以来探偵事務所とカフェの常連となる。
名前が小野妹子を思わせることから大門からは遣隋使さんと呼ばれている。(逆に彼女自身は大門のことをこの意趣返しとして九衛門君と呼ぶ。)
お嬢様らしく世間知らずで、やや天然な性格。
大門には依頼を引き受けてもらって以来好意を持つ。
塚井真尋
妹子の執事である女性。26歳。
実香とは同じ女子大時代からの親友。
実家は長野の山奥で農家を営む。
ボケがちな妹子・実香・日出美らのよきツッコミ役。また、着痩せするタイプらしい。
それら女性陣の中では唯一、大門と淡白な関係を築いていたが……
塚井美梨愛
真尋の妹。20歳。
かつての姉と同じく普段は東京の大学に通っている。
十市実香
certification2より登場。真尋の親友、大門の大学時代のサークル先輩。
26歳。
黒髪ロングの美人で、明るく飄々とした性格。
旅行社社員で、副業としてデイトレーダーをしている。
大門に好意を持つ。
○南家関係者
真荒木波純
南家執事である壮年の精悍な男性。
大門を想い、常に離れたところで見守っている。
真荒木菜見
波純の妻。故人。
実母と不仲だった大門を実子同然に育て上げたお手伝いさん。
六波羅典馬
南家執事で、真荒木の部下の男性。
真荒木と共に、大門を見守る。
南天吏
大門の父で、故人。元警察官。
良家・南家の婿養子で、旧姓は九衛。
若くして警視正にまで上り詰めており、
大門にもあらゆる事件捜査の手ほどきをしていた。
南家は財産の分散を恐れ親戚婚を重んじる家風があり、そのため彼の婿入りは決して手放しで歓迎されることではなかった。
南真理亜
天吏の妻で、大門の実母。
南家の令嬢であり、天吏の実直な警察官としての姿に惚れ込み彼を婿として迎える。
親戚婚を重んじる南家にあってその家風を無視した結婚をしたため、あまり祝福されていなかった。
また、天吏のことは愛していたが、彼と自身の息子・大門はあまり子供好きでないことも含めて好きではなかった。
大門は今、実家とは距離を置いており、母である彼女にもよそよそしく接している。
ソロモン
素性不明の殺人プランナー。
指輪をコイントスの要領で打ち上げ、右手人差し指に嵌め込む芸当がクセ。
かつてソロモン王が神から授かったという72の魔神を操る指輪に擬え、「君にとっての指輪(=操るための要となる心の部分)は何かな?」と暗示をかけることにより相手が心に抱える闇を自ら吐き出すよう誘導している。
大門のことは、「自身にとってのアスモダイ(かつて先述の指輪を海に投げ捨てソロモンを窮地に陥れた72の魔神の一体。すなわち最大の脅威の意。)になる可能性がある」としながらも、現時点では静観している模様。