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episode koharu secondchapter2

 夜、ふと目を覚ますとリビングの方から光が漏れていた。どうやら母が帰ってきたみたいだ。

 

「おかえり、お母さん」

「湖春、起こしちゃった?」

「ううん、トイレ」


 時計の針は、夜中の2時を指している。いつも、この時間に帰ってきては、私よりも早く家を出ている母。けれど、疲れた表情などを私に見せることは決してない。

 私が最後に見た母の弱い姿は、父と別れたあの日が最後だ。

 トイレを済ませリビングに戻ると、椅子に座りご飯を食べている母。私と同じ、コンビニのお惣菜だ。


「学校楽しい?」

「え……うん、楽しいよ」

「そう」


 食べる手を止め、そう聞いてきた母。私の返事を聞くと、少し微笑みお茶を飲む。

 実は、園田さんの件で学校から呼び出しがかかり、仕事の合間を縫って先生と話をしたのだ。

 それ以来、私と顔を合わせると似たようなことを聞いてくるようになった。


「じゃあ寝るね」

「うん、おやすみ。ごめんね」


 ただでさえ忙しいのに、余計な心配をかけさせてしまったことを後悔している。極力私のことで母に負担はかけたくないのだ。

 あの日、私が余計なことを言わなければこんなことにはなってなかったかもしれないんだから。

 

 次の日の朝。今日は学校が休みだ。けれど、母はもう仕事に出かけている。

 テーブルの上にはいつもより五百円多い金額のお金が置かれていた。昼ご飯と夜ご飯を兼ねてのこの値段だ。

 

「……」


 秒針の音だけが、部屋に響く。せっかくの休みなのに、何もする気が起きない。なんか、頭もぼーっとするし……、なんだろこれ。

 

『ピンポーン』


 すると、まだ朝早いというのに家のインターホンが鳴った。

  誰……? あれ、足が重くて思うように動かないな。

 はやく、はやく、出ないと……。

 

「(ドタンッ!!)」


 痛い。あれ、私、倒れたのかな。前がよく見えない。ダメ……これ以上、母に余計な心配は──。


「っ!? 大丈夫か!」

「おじさん……?」

「すごい熱じゃないか」


 あぁ、熱が出てたんだ。なら、はやく寝て治さないと。

 どうしてここにいるの? 私がそう聞く前に、私の意識はそこで途切れてしまった。

読んでいただきありがとうございます(^。^)

投稿は毎朝8時にしてますので、続きが気になる方はブックマークをお願いします!


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